自宅の階段に手すりを付けて。
2023年6月5日 11:23 AM
75歳になって、後期高齢者の仲間入りをした女性のお話し。
長年にわたり小学校の教員をつとめてきた方で、定年退職後も特別支援学級や外国人の子供の指導に入ったりするなど、見た目も行動も実年齢よりずいぶんお若い印象です。
そんな彼女が股関節を痛め、入院・手術を経験しました。退院するときに要介護認定の申請を勧められ、「要介護1」の認定を得ました。
退院後しばらくは週1回の訪問介護のお世話になりましたが、順調に回復したので、訪問介護は卒業することになりました。
が、今後も一戸建ての自宅で安心して暮らせるように、「要介護1」の認定が出ている間に、2階にあがる階段や玄関付近に、しっかりした手すりを取り付ける工事をしておいた方が良いと、ケアマネさんからアドバイスを受けたそうです。
つい先日、彼女の自宅の玄関と2階へあがる階段の手すり工事が無事に終わりました。ケアマネさんは満足そうに、「これからは、大丈夫と思っていても、しっかり手すりを握ってくださいね。安心できますからね。」とおっしゃったそうです。
その通りです。その通りなんだけど・・・。
彼女はその日からしばらくの間、鬱々とした感情に支配されてしまったそうです。「転ばぬ先の杖」として、手すりを取り付けて、安心できるはずなのに。
自分はいつも明るくポジティブで、いつも周りからは「お若いわね」と言われ、前向きに生きているつもりだった。でも、ひとり暮らしの自宅で、2階へ続く階段に強固な手すりが取り付けられた景色を見上げていると、「老い」と「死」への階段がハッキリと示された気がしてしまった・・・と。その景色をみるたびに、気持ちが下がっていってしまったそうです。
「これからの人生において、今日が一番若い日」と言われるように、確かに今日より明日の方が、「老い」や「死」には近づいていきます。それに伴って、どうしても衰えてくることは生じてきます。
しかし、そのことはシッカリと自覚して受け止めなければなりません。
そして、備えれば良いのです。
彼女も、少し時間はかかりましたが、2階へ続く手すり付き階段の景色にも、ようやく見慣れてきたそうです。
つまり、自覚して受け止められたということです。
そして、しっかり備えをしています。
だから、これからは本当の意味で、前向きに頑張ってみるとおっしゃってくださいました。
私たちOAGライフサポートは、そういった皆さまの敏感な心の動きにも、出来る限り寄り添って参りたいと思っています。
終活のことは何でもお問い合わせください。
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