認知症の介護、穏やかに過ごしたい  えみちゃんは認知症(73)

2025年12月21日 5:35 PM

今はグループホームで暮らす

若年性認知症の義理の妹の介護を

振り返って綴っています



認知症の介護
穏やかに過ごしたい

2022.8.10


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義妹のえみちゃんの認知症が
少しずつ進行しています


ふと気づくと
能面のような表情で
すぐ後ろにじっと立っていることがあります


正直怖い
声をかけるタイミングもわからず
ただその場の空気が
張りつめるような瞬間です


今日の夕飯の時間は
ひとりで歌を歌い続けて
なかなか食事が進みませんでした


もし相手が子どもだったら
「食事中は歌わないの」
「いい加減にしなさい」
叱ってしまう場面かもしれません


でも
怒ったところで
どうにもならないのです



それがわかっているから
私も主人も
何事もない顔で食事を続けます
ですが
心の中ではとても疲れます



えみちゃんは
自分の部屋では
押し入れの引き出しや扉を
開けては閉め、また開けて



ずっと見ているわけではありませんが
きっと朝から夜遅くまで
ガタガタと
同じ動作を繰り返しているのだと思います



「認知症なんだよ」
「病気なんだから仕方ない」
頭では
何度もそう言い聞かせています



それでも
家族だからこそ
穏やかな気持ちでいるのは
簡単ではありません



だからせめて
誰かを変えることはできなくても
自分自身だけは
少しでも気持ちよく過ごせるように
そんなことを
今日も模索しています



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介護者メンタルケア協会
中島恵子

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