ケアする人のケア 〜疲れた心に、ふっと風が吹く瞬間〜
2025年6月3日 12:28 AM
こんにちは。
この連載では、整容・美容ケアが人生に与える力について、介護の現場から感じたことを綴っています。
第2回は、「ケアする人=ケアラー」のお話です。
◆「介護する人のケア」が置き去りにされていませんか?
高齢社会が進む中、日本では家族介護を担う人が増えています。
厚生労働省の調査(令和4年)によると、家族介護者の約6割が女性で、その多くが50代〜70代。中には、自分も高齢で持病を抱えながら親を介護している方もいます
【参考:厚生労働省 介護者支援に関する調査研究事業 令和4年度】
さらに、介護者のうち約4人に1人が“ほぼ一人で”介護を担っているという実態もあります。
誰にも頼れず、自分の時間を削り、感情の置き場も見つからない。
そんな「ケアラー」たちの声は、まだ社会の表に出きっていません。
◆「ちょっとだけ…」が続く、終わりの見えない日々
こんな声を、私はよく耳にします。
「ちょっと買い物に行ってくるだけ」
「今日はデイに行ってるから、少しだけ」
「この週末を乗り越えたら…」
“ちょっとだけ”の積み重ねが、「自分の人生」を後回しにしている感覚につながっていきます。
そんな中で、ふと鏡に映った自分が
「こんなに疲れた顔してたっけ?」と感じる瞬間
それは、心が限界に近づいているサインかもしれません。
◆「罪悪感」と「孤独」のあいだで揺れる日々
もう一つ多いのが、「親を施設に預けたいけど、できない」という声です。
「あの人はまだ元気やし…」
「預けるのは冷たい気がして」
「“できる限りは家で”って言ったし…」
介護者は、限界が来てもギリギリまで頑張ろうとしてしまう傾向があります。
でも、それが自分を追い込む結果になってしまうことも。
「もう少し頑張れる」は、
時に「もう限界です」の合図です。
◆ケアラーが求めているものは、“わかってくれる誰か”
介護者支援に関する調査では、
「相談相手がいない」「弱音を吐けない」という声が非常に多く寄せられています
【参考:公益財団法人 さわやか福祉財団 ケアラー支援報告書】
人には話せない、理解してもらえない。
そんな中で、自分の気持ちを押し込め続けてしまう。
でも、本当は
「誰かに話を聞いてほしい」
「一人じゃないと思いたい」
そんな素直な気持ちがあるのではないでしょうか。
◆ケア美容ができる、小さなこと
ケア美容は、そんなケアラーの心にそっと風を通す時間になります。
ハンドトリートメントを受けて、「気持ちよかった」「ふっと力が抜けた」と言ってくれる方。
たった10分間、手を温めながらお話しするだけで、涙をこぼす方もいます。
それは、特別なことをしているわけではありません。
誰かが、やさしく自分に触れてくれる時間。
自分が「大切にされている」と感じる瞬間。
その小さな感覚が、心の奥に届くんです。
◆あなたの心に、少し余白をつくりませんか?
6月28日(土)11:00〜16:00
イオンスタイル品川シーサイド1階AEON MySCUEにて、ハンドトリートメント体験会を開催します。
参加無料/予約不要/出入り自由
ゆるっとおしゃべりタイム
「少しだけ話を聞いてほしい」も大歓迎!
「美容」というより、「ひと息つく場所」だと思って来てください。
あなたの心の荷物が、少しでも軽くなるように。
そして、また“自分の時間”を少しずつ取り戻せるように。
そんな願いを込めて、私たちがここにいます。
さいごに
介護をする人のケアは、もっと必要とされています。
でも、それに気づけるのは、あなた自身だけかもしれません。
「もう少しだけ頑張れる」そう思ったときこそ、ちょっと立ち止まって、深呼吸してみてください。
あなたが“あなたらしく”いられるように、
ケア美容がそのお手伝いをできたら、こんなに嬉しいことはありません。
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