整えることで、心がほどける
2025年5月28日 8:56 AM
第1回:整容・美容ケアが人生に与える力
こんにちは。国際介護士として、日本のケアの魅力を世界に発信している上地(ウエチ)です。
このブログでは、介護やケアの現場で日々感じている「整容・美容ケアの力」について、少しずつお届けしていきたいと思います。
「きれいになること」以上の意味
整容・美容ケアと聞くと、外見を整えるためのものと思われる方も多いかもしれません。
でも、私が日々のケアの中で感じるのは、それが心に寄り添うケアでもあるということです。
髪を整えたり、手にクリームを塗って触れたりしたり
そんな小さな関わりの中で、「ありがとう」「気持ちよかったわ」
そんな声が自然とこぼれてきます。
鏡を見ながら、「あら、私まだイケてるやん」と笑顔になる瞬間。
その一言が、その人らしさを取り戻すきっかけになるのです。
介護の中で見えにくくなる“わたし”
高齢になると、病気や介護の影響で、自分をケアする余裕がなくなることがあります。「もう人前に出ないし」「どうせ誰も見てないし」
そんな風に、自分の存在を小さく感じてしまうこともあります。
でも、整容・美容ケアは、そんな気持ちにそっと寄り添い、「自分を大切にしていいんだ」と思い出させてくれるんです。
“触れる”ことが生む、心のつながり
整容ケアの中でも、私が特に大切にしているのが「触れる」こと。
ハンドトリートメントやスキンケアの時間は、
ケアされる側とケアする側の心が、ふっと近づく時間でもあります。
言葉が出にくい方でも、手を通して「ありがとう」「気持ちいい」と伝えてくれることがあります。それは、言葉以上に心に響くコミュニケーションです。
日本の整容ケアは、“心を整える”文化
日本のケアは、身体だけでなく「心のケア」に重きを置いています。
整容や美容ケアは、その象徴のひとつ。
「その人らしさ」を大切にするケア文化が、日本には息づいています。
私はこの文化を、国際介護士として世界に伝えていきたい。
どの国にも、「自分らしく生きる」ことを支えるケアが必要だと信じているからです。
さいごに
美容ケアは、贅沢ではありません。
誰かとふれあい、自分を取り戻す“心のメンテナンス”です。
介護をする人、される人、そのどちらにも届いてほしい。
そんな想いで、これから毎週、このブログをお届けしていきます。
次回は、「ケアする人のケア」について。
お楽しみにしていてくださいね。
コメント・感想も大歓迎です。
「そんな視点があるなんて知らなかった!」という声もお待ちしています
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