管理者: ももぽん#A87977
介護経験:3 年 3 ヶ月
2025年11月28日 5:45 AM
故郷が消えた日
寒い北の田舎が私の故郷でした。2025年10月29日午前11時33分、離れて暮らしていた父がデイサービスでの入浴中に突然意識を失い、併設の病院にて、そのまま息を引き取りました。要介護2、頑固なところがあり、自分で決めたことは 曲げるのが嫌いな父でした。デイサービスも自宅から通うのは週に1度だけ。たまたまその日に永遠のお別れがやってくるなんて、1ヶ月経つ今も まだ信じられず、2年前、先に旅立った母が「もう寒い冬を我慢するのは、やめなさい」と呼んでくれたのかもしれないなと、自分の中で寂しい気持ちを消化するのに精一杯です。もっと電話しておけばよかったとか、後になってから思うことは多々あっても、処分せねばならない実家の建物と土地。都会の真ん中でもなければ、JRは線路すらもう無くなりバスが日に2本程度。車が無ければ生活すら福祉に頼るのもギリギリの田舎。末っ子だった父に「自分でお墓を用意してはならない」としつこく言っていた私。小さくなった両親は、どちらも帰りの飛行機で、隣が空席の列を配慮いただけて、人の優しさは淡々と仕事をするだけではないのだと、終わりの見えない義父の介護にも耐えられる強さが欲しい、一日の始まりです。