管理者:
鈴木康峻#X00018
介護経験:
2025年5月25日 12:11 AM
介助がうまくいくコツは、自分の体の使い方を知り、相手にも伝えること
「なんで私が手伝うとうまく立てないんですか?」
「どうやって支えたらいいんですか?」
在宅ケア(介護)をしているご家族から、こうした相談をいただくことがあります。
車椅子やベッドから乗り移るときの介助がうまくいかないのは、実は自分の立ち方を知らないからかもしれません。
私はよく「ご自身がどうやって立っているか、意識したことはありますか?」と聞きます。
私たちは普段、何気なく椅子から立ち上がっていますよね。
でも、立つという動作って、実は無意識に色々なことをしています。
たとえば、
少しおおざっぱに書きましたが、こんな感じの細かい工程をほとんど意識せずにやっているんです。
ただしこれができるのは、自分の体だから。
力の強さも、入れるタイミングも体にしみついてわかっているからできます。
これをいざ、誰かを支えて行うとなると話は別です。
「手を引っ張れば立てるはず」
「腰を支えれば大丈夫」
などと思ってやってみるけど、全然うまくいかない。
だからこそ、どうやって立つのかを、介助者がちゃんと言葉で説明してあげることが大事なんです。
言語化が、介助を楽にしてくれることがあります。
「足はちょっと引いてみてください」
「前に体を倒して、お尻が浮いたら体重を足に乗せましょう」
こんなふうに説明すると、
「あ、そういうことか」
って気づいてくれる方が多いです。
そして、実際に動きが変わると、介助する側の負担もぐっと減ります。
「一生懸命やっているのに、うまくいかない」
「支えようとしても、相手が思うように動いてくれない」
「自分の体がただしんどくなるだけ」
こんな悩みを抱えているご家族は、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
ちょっとしたコツや気づきが、明日からのケアを少しでも楽にできますように。