守りたいもの「鼻の下の締まり」

2023年10月18日 11:08 AM

「鼻の下」は年齢とともに伸びてくる?

 

「鼻の下を伸ばす」とか「鼻の下が長い」という言葉があります。異性に対して甘く、何事も許してしまう様子をさします。キレイな人を見てデレデレしている時などに使いますね。ゆるんだ口元を隠そうとすると実際に鼻の下が伸びるから、という説もありますが、本当のところはどうなのでしょうか。

 

もう30年以上も前の話ですが、ある女優さんが演じていた女ねずみ小僧が大好きでした。ほっかむりの下に見える、きりっとした紅い唇。唇の山はシャープに尖り、口角はきゅっと締まった堂々とした唇でした。

そんな憧れの唇を描くために猛特訓しましたが、レッスンの最中に先生に言われた言葉を今でも覚えています。形はとてもよく描けているとほめていただいた後に、「こういう人(私のこと)に山と山の間の谷を深く描くと、ますます鼻の下が長く見えるので注意をするように」と。その時初めて私は、自分の鼻の下が長いことに気づいたのです。さらに困ったことに、加齢によっても鼻の下は伸びてしまいます。

 

つまり鼻の下の長さは、もちろん生まれつきの造形もありますが、若々しく見せるひとつの要因ということ。私自身がしてきた工夫も踏まえて、鼻の下を短く見せるテクニックをご紹介しましょう。

 

まずファンデーションやコンシーラーで、唇の輪郭を丁寧にカバーしておきます。このひと手間が自然さを生み出します。次に移行帯を描きます。移行帯とは、唇の粘膜と皮膚との境界線にあるぷくっと盛り上がった部分。移行帯は年齢とともに消えてくるので、アイカラーのハイライトで再現します。細いチップやブラシで唇の2-3㎜外側に描きます。

土台ができたのでリップラインを描きましょう。上唇の山を少し外側にくっきりと描きます。輪郭もだんだん曖昧になってくるので丁寧に。口角からまっすぐ山に向かって描きます。

 

口もとが何となくゆるんできてしまったけど、何がどう変化してこうなっちゃったのかわからない!という方は、鼻の下を意識して口紅を引いてみましょう。

マスクをしているから口紅をつけないという人もいますが、マスクは関係ありません。見せるためというより、自分が鏡を見るのを楽しくするためです。普段より少し鮮やかな色で描いてみるとワクワクします。口角が下がりほうれい線が目立つ…と嘆く前に、ぜひお試しあれ。

 

 

~前回掲載ブログ~

守りたいもの「凛とした背筋」

 

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