特別な日にぴったりな、華やかなサーモンのマリネをご紹介します。脂がのったサーモンに、ぷるんとしたコンソメゼリーを添えることで、見た目にも涼やかで上品な一皿に。ゼリーにはコラーゲンが含まれており、美容や健康にもうれしい効果が期待できます。マンネリになりがちな魚料理に、洋風のレパートリーを加えてみませんか?

1. ツルっとした食感のサーモンとゼリーでシニアにも食べやすい一品

サーモンは、たんぱく質やビタミンDが豊富な栄養価の高い魚。たんぱく質は筋肉や皮膚を健康に保つのに欠かせない成分で、特に高齢者にとっては筋力維持やフレイル予防のためにも意識して取りたい栄養素のひとつです。

また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きがあるため、骨粗しょう症予防にも役立ちます。さらに、サーモンにはオメガ3脂肪酸も豊富に含まれており、こうした健康的な油を効率よく摂取するためには、生で食べるか、スープのように煮汁までいただくのがおすすめです。

今回は、そんなサーモンを塩と砂糖でしめてマリネに。余分な水分が抜けることでうま味が凝縮し、魚特有のクセも和らぎますし、刺身のようにしょうゆをつける食べ方と比べ、減塩になるのもポイント。さらに、口当たりがやわらかく、噛む力が弱い方でも食べやすいのもシニアにとってうれしいポイントです。

普段の食卓はもちろん、おもてなしや特別な日の一品としてもぴったり。新しい魚料理のレパートリーに、健康的な油をおいしく取り入れられる一品として、ぜひお試しください。


サーモンのイメージ

2. サーモンマリネのコンソメゼリー添え|材料(2人分)

材料(2人分)
サーモン(刺身用)……1さく(150g)
パプリカ(赤・黄)……各1/3個
きゅうり…… 1/3本
ゼラチン……5g
白ワインビネガーまたは酢……小さじ1
オリーブ油……大さじ1/2
水…… 1カップ
ディル(あれば)……少々

A
塩・砂糖……各小さじ1/2

B
洋風スープの素(顆粒)……小さじ1
塩……ひとつまみ


*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。 
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。

エネルギー 222kcal 
塩分 2.2g

サーモンマリネのコンソメゼリー添え

料理撮影:石井 宏明
レシピ開発・調理:満留 邦子

3. 作り方

下準備:サーモン全体にAをまぶしてラップでぴったり包み、冷蔵庫で2時間~1晩おく。

①ゼラチンは水大さじ2(分量外)に振り入れてふやかす。

②パプリカときゅうりは5 ㎜角に切る。

③小鍋に分量の水を入れて火にかけ、沸騰したらBで味つけし、火から下ろす。①を加えて余熱で溶かし、ワインビネガーを加えて混ぜる。バットなどに流し、粗熱が取れたら②を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やし固める。

④下準備したサーモンの汁けを拭き、そぎ切りにして器に盛る。③をスプーンでくずしながらサーモンの周りに盛り、オリーブ油を回しかけ、ディルを散らす。


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著者:満留 邦子(みつどめ くにこ) /管理栄養士 料理研究家

大学の家政学部を卒業後、料理研究家のアシスタントなどを経て、独立。書籍、雑誌、新聞、テレビなど多様な媒体で活動し、料理教室の講師や企業のレシピ開発を手掛ける。特に「家庭料理」を得意とし、身近な材料で作りやすいレシピ作りに定評がある。著書に『料理が楽しくなる圧力鍋レシピ』(成美堂出版)、『今日のうどん』(成美堂出版)、『ごはんのおとも』(成美堂出版)など多数。

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