麻婆豆腐を見ためにもやさしい“白い麻婆豆腐”にアレンジ。豆乳を使い、辛みをおさえたまろやかな味わいで、子どもや高齢者でも食べやすい一品です。豆腐を豆乳で煮るなど、大豆加工品のダブル使いで、たんぱく質がしっかりとれるのもうれしいポイント。食欲が落ちているときにもおすすめです。

1. 軟らかく消化も抜群!シニアや子どもにも食べやすい「白い麻婆」

暑いからといって、冷たいものばかり食べていませんか? 梅雨から夏にかけての時期は気温や気圧の変化により体が冷えやすく、自律神経のバランスが乱れやすくなります。冷たいものに偏った食事が続くと、体の内側からさらに冷えを招き、だるさや胃腸の不調につながることも……。こうした時期こそ、温かい料理で体調を整えることが大切です。

今回ご紹介する白い麻婆豆腐は、しょうがの風味がほんのり効いて、冷えた手先や足先をぽかぽかと温めてくれます。

豆腐は消化が良く胃腸に負担をかけにくいため、食欲がないときにもピッタリ。豆乳と豆腐の植物性たんぱく質に、豚ひき肉の動物性たんぱく質を組み合わせることで、体内でのたんぱく質の利用効率が高まり、筋肉の維持にも効果的です。

豆腐は切ってから電子レンジで加熱すると表面積が大きくなり、水切り効率がアップします。とろみがあるので、おかずとしてはもちろん、ごはんにかけて丼ものにして食べるのもおすすめです。

仕上げに好みでラー油をかければ、ピリッとしたアクセントが加わり、味わいが引き締まります。


夏の冷えのイメージ

2. 白い麻婆豆腐|材料(2人分)

材料(2人分)
豚ひき肉……60g
もめん豆腐……1丁(300g)
豆乳(無調整)……1カップ
長ねぎ……5㎝
小ねぎ……2本
にんにく……小1かけ
しょうが……1/2かけ
赤唐辛子……1本
サラダ油……大さじ1/2
ラー油……適量

A
酒……大さじ1/2
塩……小さじ1/2弱(2g)
鶏がらスープの素……小さじ1/2

B
片栗粉……大さじ1/2
水……大さじ1

*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。 
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。

エネルギー 280kcal 
塩分 1.5g


白い麻婆豆腐

料理撮影:石井 宏明
レシピ開発・調理:満留 邦子

3. 作り方

①    豆腐は1.5~2㎝角に切る。耐熱皿にキッチンペーパーを敷いて豆腐をのせ、上にも1枚かぶせ、電子レンジ(600W)で2分30秒加熱して水切りする。

②にんにく、しょうがはみじん切りにし、赤唐辛子は種を取る。

③長ねぎはみじん切りにし、小ねぎは斜め切りにして水にさらす。

④フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、②を炒め、香りがたったらひき肉を加え、ほぐしながら色が変わるまで炒める。

⑤④に豆乳、Aを加えて煮立ったら、①、③の長ねぎを加える。再び煮立ったら、混ぜ合わせたBを加えてとろみをつける。

⑥器に盛り、③の小ねぎの水気を切ってのせ、好みでラー油をかける。


シニアのためのひと工夫:
トッピングの小ねぎは、のどに詰まりやすいこともあるため、気になる場合は無理に使わなくても大丈夫です。


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この記事の提供元
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著者:満留 邦子(みつどめ くにこ) /管理栄養士 料理研究家

大学の家政学部を卒業後、料理研究家のアシスタントなどを経て、独立。書籍、雑誌、新聞、テレビなど多様な媒体で活動し、料理教室の講師や企業のレシピ開発を手掛ける。特に「家庭料理」を得意とし、身近な材料で作りやすいレシピ作りに定評がある。著書に『料理が楽しくなる圧力鍋レシピ』(成美堂出版)、『今日のうどん』(成美堂出版)、『ごはんのおとも』(成美堂出版)など多数。

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