1. 排泄ケアは大きな苦労を伴います
被介護者がトイレに行ける場合はもちろん、行けない状態であれば体を動かしたり、シーツを替えるなど、介護する側の身体的負担は非常に大きいといえます。介護する側が介護中に骨折してしまったという例も多く聞かれます。また、食事やお風呂に比べ、排泄は時間のコントロールができません。家にいても出かけていても、昼も夜も常に気になります。
2. 排泄物とアンダーヘア
排泄ケアを受けるお年寄りは大抵、お粥やゼリーなど軟らかいものを食べておられます。そのため便も軟らかく、有形の便に比べてオムツの中で広がりやすく毛に絡みやすいため、ケアもより大変になります。また、便が直接皮膚に付着しやすくなるため、皮膚トラブルも起こりやすくなります。毛に便が付着してそのまま乾燥してしまうと、拭き取ることが非常に難しく、だからといってごしごし拭き取ると皮膚がかぶれる危険性もあります。拭き残しがあるとそこから一気に雑菌が繁殖してしまうので、皮膚が荒れてしまったり、尿路感染症を引き起こすリスクが高まります。特に女性の場合は尿道が短いため、尿路感染症になりやすい傾向にあります。免疫力が弱っている高齢者が尿路感染症になると、高熱を出す可能性が高く、命の危機にも繋がりかねません。
3. 排泄介助と相互のストレスの軽減に
2020年2月にフェザー安全剃刀は、「ピアニィVIO(ヴィオ)デリケートゾーン用」という商品を発売致しました。この商品は、女性の「美容」と「生理」の悩みをアンダーヘアのケアからの視点でサポートするカミソリとして開発されました。発売以来60万個超を出荷しており、現在もヒット商品として多くのドラッグストア等で販売して頂いております。
商品は広い箇所の毛量を減らすストレートタイプと性器、肛門周り等の狭い箇所の毛量を減らすT型タイプの2WAY仕様となっており、箇所によって使い分けることができます。
そして、デリケートゾーン用として最も重要なのは安全性です。この商品の刃にはコームが付いており、肌に直接刃が当たらない構造になっているため、デリケートゾーンを傷つける事なくアンダーヘアの毛量だけを減らす事ができます。
4. アンダーヘアの毛量を減らすメリット
前述したように排泄介助の現場では、排泄物がアンダーヘアに絡み、さまざまな問題が生じるケースがあります。介護施設と被介護者の協力を得て、「ピアニィVIO」でアンダーヘアの毛量を減らす事で得られるメリットについて調査致しましたところ、以下のようなメリットが明らかになりました。
①デリケートゾーンが清潔に保てる
毛量が減る事で、排泄物が毛に絡みにくくなり、デリケートゾーンを清潔に保てる。
②肌トラブルの予防になる
バリア機能が低下した肌細胞の隙間に尿や便の成分が沁みるのを防ぐ。
③便や尿の拭き取り時間が短縮され、介護者、被介護者のお互いが楽になる
物理的に毛量が減る事で排泄物が毛に絡みにくくなり、拭き取りが楽になります。
④皮膚の観察が容易になる
毛量が減る事で、皮膚の観察が容易となり、肌の状態をチェックしやすくなります。
⑤皮膚に軟膏が塗りやすくなる
皮膚トラブルが起きた際にも毛量が減った事で軟膏の塗布が容易になります。