1. 時短家事のメリットと魅力
時短家事の一番のメリットは、家事以外の時間を増やせることです。
少しでも……たった10分だけでも時間に余裕ができたら、今まで諦めかけていたことが少しずつでもできるようになるのではないでしょうか?
また、心の余裕ができることも時短家事のメリットの一つです。
仕事に家事、介護で一日のスケジュールがパンパンに詰まっており、常に時間に追われた生活をしていると、気持ちの余裕がなくなってきます。
時短家事をすることで少しでも「ほっ」とする時間をもつことができれば、笑顔でいる時間も増えるかもしれません。
2. 時短家事を始める前に! 心がけるポイント
時短家事を実践するときに、一番大切なのは完璧を求めないことです。
時短家事をしたいと思っている方は、もともと家事に一生懸命取り組む真面目な人が多く、完璧を求めてしまいがちです。
そうなると、完璧でないことにストレスを感じ、イライラしてしまうことにもなりかねません。
「サボりではなく、効率を上げただけ」「毎日が無理なら、休日にまとめてやれば良い」というくらいの気持ちで臨めば、時短家事を上手に取り入れられるはずです。
また時短家事をより成功させるためには、要介護者以外の家族に協力を求めることも大切です。家事に不慣れな人でも失敗せずに簡単にできて、短い時間で済み、けれど毎日必ずあるような雑事は積極的にお願いしましょう。例えば食べた後のお茶碗を下げてもらう、洗濯物は分別してかごに入れてもらう、使用後の洗面所の水滴や髪の毛は片付けてもらう、などです。このくらいの手伝いであれば、家族の負担にはならないはずです。おひとりで抱え込まないような環境づくりも大切です。
3. 予定のたて方から時短するテクニック
毎日時間がなくて悩んでいる方は、予定のたて方から見直してみましょう。
始めの時間と終わりの時間をあらかじめ決めておけば、人はその時間に集中して物事を行うようになります。
予定をたてる時は、最初に毎日行うものとそうでないものに仕分けをしておきましょう。
献立作りから床の掃除まで、すべてを毎日こなすのは不可能です。休日にまとめてできることは後回しにして、毎日必ず行わなければならないことだけを予定に入れましょう。
また譲れない時間も最初に設定しましょう。出勤時間や就寝時間など譲れないことを最初に設定しておけば、予定がたてやすくなります。その間に家事を詰め込んでいきましょう。
ただし、最初に作成した予定を毎日続ける必要はありません。1週間経ったら無駄がないか見直してみてください。何度も予定をたてて、それを実践し、無駄な箇所を見直すことによって予定表が次第に洗練されていきます。
最初は時間に余裕のある予定表を作成してください。最初から予定を詰め込みすぎてしまうと、ストレスがたまるだけです。まずは余裕のある予定表で実践してみて、1週間経ってみてまだ余裕があるのであれば、家事にかかる時間を短くしていきましょう。
どの家事に時間がかかるのか、かからないのか見分けがつければ、時短することは簡単になってきます。
4. それでも時短ができなければ……家事代行サービスを頼む
それでも時間がなく、介護や家事が思うように進められず、心の余裕が持てる自分の時間を作れないという方は、家事代行サービスの利用も検討してみてください。
掃除や洗濯をプロが行ってくれるので、自分の時間を作ることができ、さらにいつも以上に家中が綺麗になることで、その分介護や仕事に集中しやすくなります。
定期的に来てもらうプランだけでなく、単発で依頼できるプランなどもあるので、自分に合ったプランを探してみてはいかがでしょうか。