1. それ、もしかして認知症!?~認知症の始まりを見逃さないために~
「うちの親は、まだまだ平気」
「たまに変なこと言うけど、歳のせいだ」
こんな風に思っている方、多いのではないでしょうか?
認知症はある日突然始まるものではなく、徐々に進行するため、周囲の人も気がつかずにどんどん進行してしまうことがあります。また、認知症に対する無意識の不安から「うちの親に限って」と、ついつい目をそむけてしまいがちです。
しかし、認知症介護の経験者はみな口をそろえて、「思えばあの頃から始まっていたんだな」と振り返ります。認知症は症状がある程度進んでしまうと、ご本人も、また介護するご家族にとっても大きな負担となります。初期の段階できちんと診断を受け、適切な対応をすることで、これまで通りの生活をより長く続けることができます。そのためには、認知症の始まりのサインを見逃さないことが重要です。
2. 「単なるもの忘れ」?それとも「認知症」?
歳をとると、人の名前が思い出せない、ものをどこにしまったのか忘れてしまうといったことは、誰しも多かれ少なかれあるものです。加齢による「単なるもの忘れ」と「認知症」の大きな違いは、「忘れた」という自覚がないことです。
例えば、昨日の食事のメニューは思い出せないが、食べたことは覚えているというのがもの忘れの状態。認知症の場合、食事をしたこと自体を忘れてしまいます。ご本人は食べた自覚がないため、「ご飯を食べさせてもらえない」「食事はまだか」と訴えるなどの困りごとが出てきます。このように認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなったりしたために認知機能が低下し、「日常生活に支障をきたすようになった状態」をいいます。
3. 見逃さないで!認知症の始まりのサイン
「あれ、なんか変?」と思ったら、もしかしたら認知症の始まりかもしれません。
認知症がある人の場合、たまに会うご家族の前ではしっかりしていることもあるので、とかく見過ごしがちですが、少しでもいつもと違う、何か変わった…と思うことがあったら要注意。歳のせいだからとやりすごさずに、かかりつけ医や地域包括支援センターなどに相談しましょう。認知症は早く対応すればするほど進行を遅らせることができます。医療・プロ・地域・そしてご家族同士でつながり、協力してケアしていきましょう。
4. もしかしたら認知症かも!?チェックリスト
こんな「あれ!? なんか変」は、ありませんか?
□同じ話や質問を繰り返す
□鍋を火にかけっぱなしにする、蛇口から水を出しっぱなしにする
□同じものばかり買ってくる(冷蔵庫の中に同じものがいっぱい入っている)
□病院などの予約日を間違える、忘れることがある
□ゴミ出しの曜日がわからなくなった
□マンションや団地のフロアを間違える
□たいした用事でもないのに、早朝、深夜などいつもと違う時間に電話をかけてくる
□しまい忘れ、置き忘れが増え、いつも探し物をしている
□料理などの家事、運転、計算のミスが目立つようになった
□あまり料理をしなくなった
□財布に小銭ばかりたまっている
□ゴミがたまっている
□手紙や予定表など、文字を書かなくなった
□目の前にある物の名前が思い出せない
□おしゃれをしなくなった
□季節に合わない服装をしている
□辛い味、しょっぱい味に鈍感になり味付けがおかしくなる
□見慣れない商品を大量に購入している
こちらも参考にしてみてくださいね。
※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成されており、制度内容等は変わる場合があります。