1. 地域密着型サービスとは?
地域密着型サービスは。地域の高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らせるように支援する介護サービスです。
小規模で運営している事業所が多く、通常の介護サービスよりも柔軟にサービスを提供していることが特徴です。
地域住民のニーズや実情に応じたサービス体制を整備するため、市町村がサービス事業者の指定・監督を行っています。
2. 地域密着型サービスを利用できる人
地域密着型サービスを利用するには、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
・要介護認定で「要支援」または「要介護」と認定された方
・利用を希望する施設と同じ市町村に住民票のある方
地域密着型サービスは、介護が必要になっても住み慣れた地域で生活できることを目的としたサービスのため、その地域に住む人のみが利用対象です。
ただし、隣接の市町村に住んでいて、市町村間で協定が結ばれている場合はその限りではありません。協定を結んでいる市町村に住む方もサービスを利用できる場合があります。
3. 地域密着型サービスは9種類
地域密着型サービスには、以下の9つの種類があります。
1.定期巡回・随時対応型訪問介護看護
ホームヘルパーや看護師が定期的に訪問し、必要な介護や診療の補助などを行います。24時間365日の緊急コールにも対応します。
2.夜間対応型訪問介護
ホームヘルパーが夜間に訪問して必要な介護を行うサービスです。定期巡回と「随時対応」の2種類があります。
3.地域密着型通所介護
定員が18名以下の小規模なデイサービスです。
4.認知症対応型通所介護
定員12名以下の認知症の診断がある人のみが利用できるデイサービスです。
5.小規模多機能居宅介護
事業所への「通い」、自宅への「訪問」、事業所への「宿泊」を柔軟に組み合わせて利用できるサービスです。顔なじみの職員に対応してもらえます。
6.看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
小規模多機能型居宅介護のサービスに「訪問介護」の機能を組み合わせたサービスです。より医療依存度の高い方への対応が可能です。
7.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症の方が1ユニット9名までの少人数で、専門スタッフのサポートを受けながら共同生活を送る施設です。認知症に特化したケアが受けられます。
8.地域密着型特定施設入居者生活介護
定員29人以下の小規模で運営される介護付有料老人ホームなどの施設です。
9.地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
定員29人以下の小規模で運営される特別養護老人ホームです。
4. 地域密着型サービスのメリット
次に、地域密着型サービスを利用するメリットを2つご紹介します。
1つ目のメリットは、少人数制のためほかの利用者やスタッフと顔なじみの関係となりやすいことです。
アットホームな雰囲気の中で過ごせるため、新しい環境に馴染むことが苦手な方や環境の変化に敏感な方でも安心して利用し続けられるでしょう。
2つ目のメリットは、利用者に寄り添った柔軟なサービスが受けられることです。
地域密着型サービスは、事業所の規模が小さいので、大規模なところに比べて柔軟な対応が可能です。
たとえば、小規模多機能居宅介護のサービスでは、短時間の訪問を1日複数回利用できたり、通所の利用時間を利用者の希望に合わせて調整できたりするなどニーズに合わせた使い方が可能です。
5. 地域密着型サービスを利用する際の注意点
地域密着型サービスを利用する際には、注意しておかなければならないこともあります。
①地域によって提供されるサービスの種類に違いがある
地域密着型サービスは、市町村が事業所を指定・監督し、地域のニーズに応じて提供されるサービスであるため、ほかの市町村では提供しているサービスでも、自分が住む市町村では提供されていない場合があります。
地域密着型サービスを利用する前には、希望するサービスがお住まいの地域で提供されているか確認しましょう。
②地域によって一定期間の利用の制限が設けられている
地域密着型サービスは、その地域に住む高齢者が住み慣れた地域で継続的に安心して介護を
受けるために提供されるサービスです。
そのため、市町村によっては、転入して住民票を移してから一定期間、地域密着型サービスの利用を制限している場合があります。
制限期間は、市町村によって異なりますが、一般的には3ヶ月〜1年程度です。
ほかの市町村に住む家族のもとへ転居したあとに、地域密着型サービスの利用を検討している方は、すぐに利用できないこともあるのでご注意ください。