シニアと行きたい旅行プランをトラベルライターの間庭典子がご提案。今回は夏の大冒険にぴったりな、3世代で訪れたい沖縄。今年、オープンしたエンタメ施設や沖縄最大級のプールのあるリゾートなどの最新情報をお届けします。

1. 空港からもすぐ。「リトルユニバースオキナワ」でミニチュア化する!

夏なら沖縄! 白い砂に真っ青な海、琉球王国の文化など、真夏の大冒険にふさわしいアクティビティも満載。そして誰かに自慢したくなるような最新スポットも、次々とオープンしているのです。

まずは今年の春、オープンした「リトルユニバースオキナワ」へ。那覇空港から約5km、車やバスで約20分の複合施設「イーアス沖縄豊崎」内にあり、旅の始まりにぜひ訪れて欲しいスポット。今、話題のイマーシブミュージアム=没入型ミュージアムであり、見るだけではなく、自分がミニチュア化してその空間に入り込むような体験ができるんです。グランドオープンから12日で来場1万人を達成した、大注目の複合型ミニチュアテーマパークを訪れました。ドラえもんの道具、ガリバートンネルを思わせるインフィニティトンネルを抜けて、だんだんと自分が小さくなっていく感覚に。

まずは3Dフォトスタジオでマイアバターや3Dスタンプを作成しましょう。マイアバターを作るっていったいなんなの? とおたおたしながら、試着室のようなスタジオへ。最新鋭の3Dスキャナーで全身をくまなく撮影すると、さまざまなポーズをとるアバターが立ち上がり、ミニチュアのセットの中に入り込む自分の姿が。首里城を訪れた中国皇帝の使節団の行列に紛れ込んだり、「第3村」でエヴェのように巨大化したり、アバターのサイズも自在。沖縄舞踊や琉球空手っぽいポーズや動きもでき、スマホで操りつつ、ミニチュアの姿の自分をなじませるのはなかなか楽しく、夢中に。施設内だけでなく、沖縄のリアルな名所でもその都度、マイアバターと撮影ができるので、沖縄旅行の最初に行くのがおすすめです。



写真上:リトルユニバースオキナワでは琉球王国時代の首里城を1/80スケールで再現したミニチュアも展示。

2. オトナ世代が懐かしくなるバブル時代の街並みも再現

昭和生まれの私が夢中になったのは「レトロ東京」の展示。これはバブル期のトレンディドラマの舞台のような麻布十番エリアを、実在するお店に一軒一軒許可を取り、完全再現したというもの。一軒一軒真剣にのぞき込んで見入ってしまうほど内部までリアルです。BGMには懐かしの歌謡曲が流れ、ミニチュアの中にいる、あのころの自分に会えそうな気になってきました。昔話に盛り上がりそう!

琉球王朝の首里城や、時空を超えた沖縄の旅ができる360°のプロジェクションマッピングなど、楽しみながら沖縄の風土や文化を学べる映像が多く、文化教育施設としての役割も担っていくとのこと。この夏には常設展示国内最大級のレールトイも設置され、親子3代で盛り上がれることうけ合いですよ。ミニチュアの世界に没入しましょう。

「イーアス沖縄豊崎」には最新の映像表現を駆使したエンタメ性の高い「DMMかりゆし水族館」もあり、見どころ満載。空港からも近く、雨の日でも楽しめる施設なのも魅力です。



写真上:バブル期の麻布十番の街はお店の中、オフィスビルの中までリアルに表現され見入ってしまう。

3. 残波岬にリブランドオープンしたグランドメルキュール

次は沖縄本島に最近オープンしたリゾートをご紹介。2024年4月にリブランドオープンした「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」があるのは、海が美しい読谷村(よみたんそん)の先端の残波岬(ざんぱみさき)です。近隣には、登れる灯台のある残波岬公園や、ショートコースのゴルフ場もあり、焼き物の工房が集まったやちむんの里などともアクセスよし。目の前は数々のマリンアクティビティが楽しめる残波ビーチが広がります。

フランスを拠点とするアコーが展開するグランドメルキュールならではのスタイリッシュな空間や食事が楽しめるのも特徴。ワンランク上のバカンスが楽しめそうです。展望風呂やサウナを備えた大浴場などもあり、洗練された空間で、やすらぎを感じられる絶妙なバランスの施設です。宿泊料金に夕食や朝食、ラウンジアクセスやプールや一部のアクティビティなどが含まれたオールインクルーシブなのも、ゆったりポイントです。チェックイン後や食事後にもプールを眺められるラウンジが開放され、ドリンクやおつまみを楽しめます(こちらは宿泊料金に含まれます)。施設内でゆったりと過ごせるのがいいんです(一部のドリンクやアクティビティは有料)。

圧巻なのはブッフェレストラン! 驚くべきことにそのお料理の種類は夕食は「約60種」、朝食は「約70種」なのだそう! これ、連泊しても食べきれません。トリュフオイルで味わうゴーヤチャンプルー、ミルク仕立ての沖縄そばなどのユニークなフレンチの手法を取り入れたアレンジメニューも多く、各国の名物料理も並んで心ときめきます。夜は各種ワインや泡盛、朝もスパークリングワインがブッフェに含まれているのもうれしいポイント。



写真上:洗練とアクティブさを同時に楽しめる絶妙なバランスのグランドメルキュール残波岬。

4. この8月にできたばかりの沖縄最大級のプールエリアにも注目

そしてなんといっても目玉は、8月にオープンした沖縄最大級の規模を誇るプールエリアです。3種のウォータースライダー、1周約128mの流れるプールなどがあります。なかでも浮き輪に乗ってブーメランのように滑走する大型スライダーは大迫力なアクティビティです。夜も華やかにライトアップされ、1日中楽しめるオールデイプールエリアなんです。9月以後はビジターもプールエリアで遊べるようになるそう。にぎやかになりますね。

透明度が高く、エメラルドグリーンの海が美しい残波ビーチも目の前。遊泳設備も整い、パラソルやSUP、カヌーの利用もオールインクルーシブに含まれます。マリンジェット、ウェイクボードなどさまざまなアクティビティも人気(一部有料)。プールエリアでもビーチでも思いっきり夏を楽しめるでしょう。

大浴場もグルメも、プールエリアやビーチも充実し、施設内で過ごしても満足度高し! どの世代にもフィットする「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」は家族旅行には最適なのです。


写真上:グランドメルキュール残波岬には各種スライダーもあるプールエリアも8月にオープン。

5. 沖縄本島から車で渡れる瀬底島は知る人ぞ知る穴場!

もう一つの沖縄ならではの青い海を満喫できるリゾートは「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」。やんばるエリアの玄関口であり、ダイビングの拠点としても人気の名護の先、本部町から瀬底大橋を渡っていける離島にあり、瀬底ビーチの目の前という絶好のロケーションです。沖縄美ら海水族館まで車で15分、世界遺産に登録されている今帰仁城跡(なきじんじょうあと)まで20分と観光地へのアクセスも抜群。ファミリーで過ごすバカンスにはぴったりです。

全289室の客室はすべてバルコニー、もしくはテラス付き。オーシャンビューを眺めながら、まるで別宅にいるような感覚でゆったりと過ごせます。また食の選択肢が幅広いのも魅力。各国料理に沖縄風アレンジを加えたブッフェも提供するオールデイダイニング、洗練されたイタリアン、瀬底ブルーの絶景に囲まれた創作グリルレストラン、色とりどりのトロピカルカクテルを味わえるバーなど多彩。季節限定のプールサイドバーでは沖縄食材をつかったバーベキューなども堪能できます。



写真上:青い海と心地よいプールが沖縄のリゾートらしさ。敷地内だけでもくつろげる安心感が。

6. 五感で楽しむ天然ビーチで、自然の音や香りも堪能

今年、リブランドしたという瀬底ビーチは手つかずの「天然ビーチ」。白い砂浜と透明度が高い海の、知る人ぞ知る穴場ビーチです。砂を運び入れているという沖縄のビーチも多い中、瀬底ビーチの砂浜は天然で、近隣に漁港もなく、視界には人工物がないという恵まれた環境。全長800mというサイズ感もちょうどよく、どこまでも続く水平線とエメラルドグリーンのグラデーションが美しいピースフルな楽園です。

干潮時には遊泳海域内の水深が80cm以下となり、小さなお子さんも不安なく遊べます。また仕切りフロート(浮き)の下にクラゲ防護用のネットを設置しているので、安心して遊泳できます。監視員もいてネットに囲まれた遊泳海域内なら、海遊びに慣れていない高齢者も楽しめるのでは?

満潮に近い時間帯は水深2m以上となり、魚も多いので絶好のシュノーケリングチャンス。名護にはゴリラの顔の大きな岩でおなじみのゴリラチョップなどのシュノーケルスポットが点在していますが、瀬底ビーチの魚はフレンドリーで、向こうから近づいてつんつんされたのには驚きました。シュノーケリングセットやライフジャケット、足ヒレなどはマリンハウスでレンタルできるので、手ぶらでもOKです。

瀬底ビーチはプライベートビーチではなく、誰でも楽しめるパブリックビーチなのですが、離島だからでしょうか、週末でも混み合うことが少なく、リラックスして過ごせました。ちょっと高台にあり、海が見渡せるマリンカフェでは、タコライスや唐揚げなど以外に、沖縄そばや沖縄ぜんざいなどの地元グルメもそろっています。ビーチ内では過剰な演出はなし。BGMも流れていません。これは潮風や波音など、自然そのものを五感で味わってほしいという配慮から。原点にかえったような、手つかずの自然が残った、パウダースノーならぬ、パウダーサンドのように真っ白な、極上ビーチを楽しみましょう。沖縄は10月まで海水浴が楽しめます。混雑する期間をずらして、遅めの夏休みに訪れるのもスマートかもしれませんね。



写真上:瀬底島は大橋があり車で行き来できる離島なので海の透明度が抜群。シュノーケリングの名所でもある。





この記事の提供元
Author Image

著者:間庭典子(まにわのりこ)

中央線沿線の築30年以上の一軒家に後期高齢者の両親と同居する50代独身フリーランス女子。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)「mc Sister」編集者として勤務後、渡米。フリーライターとして独立し、女性誌など各メディアにNY情報を発信し、「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」(講談社)などを発行。2006年に帰国し、現在は日本を拠点に、旅、グルメ、インテリア、ウェルネスなど幅広いテーマの記事を各メディアへ発信。旅芸人並みのフットワークを売りとし、出張ついでに「研修旅行」と称したリサーチ取材や、さびれた沿線のローカル列車で進む各駅停車の旅を楽しむ。全国各地の肴を味わえる地元の居酒屋やスナックなどの名店を探すソロ活動も大好き。

関連記事

シニアの体型とライフスタイルに寄りそう、 2つの万能パンツ

2022年7月23日

排泄介助の負担を軽減!排尿のタイミングがわかるモニタリング機器とは?

2022年9月23日

暮らしから臭い漏れをシャットアウト! 革新的ダストボックス

2022年9月5日

Cancel Pop

会員登録はお済みですか?

新規登録(無料) をする