たんぱく質が豊富で旨みたっぷりの鶏もも肉。から揚げなどの定番料理に飽きたら、“エスニック”風にアレンジするのはいかがでしょうか? 食べ慣れた鶏肉でもアクセントが生まれ、新鮮さを感じられます。サラダ感覚でさっぱり食べられるので、食欲がないときにもおすすめです。
秋は夏の間に体にたまった疲れが出やすく、日中と夜の寒暖差により自律神経の乱れ、不調が出やすい時期です。食事をおろそかにせず、体に必要な栄養素をしっかりとって、心身ともに調子を整えていきましょう。
鶏肉は良質なたんぱく源であり、ビタミンA・B群・Kなど多様な栄養素を含みます。鶏もも肉は、鶏肉の各部位の中でも肉質がややかためで弾力があるため、蒸し焼きにすることで軟らかくなり、高齢者でも食べやすくなります。
独特な香りがくせになるパクチーは抗酸化作用があるβ-カロテンをはじめ、ビタミンC・Eも含むビタミンの宝庫。玉ねぎに含まれる硫化アリルと組み合わせることでがん予防にも効果的といわれています。
軟らかくジューシーな鶏肉とシャキシャキ野菜の組み合わせで食事の満足感を高めてくれる一品。簡単に作れるので、ぜひお試しください。
材料(2人分)
鶏もも肉……200g
たまねぎ……¼個
パクチー……40g
*みつばや水菜などでも可
赤パプリカ……¼個
A
薄口しょうゆ……大さじ½
レモン果汁……小さじ2
ごま油……小さじ1
塩・こしょう……各少々
粗びき黒こしょう……適宜
サラダ油……小さじ2
エネルギー 264kcal
塩分 1.3g
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:松尾みゆき
①鶏肉はひと口大に切り、塩・こしょうをふる。
②たまねぎは薄切りにして水に10分ほどさらし、水気を切る。パクチーは3㎝長さに切り、パプリカは3㎝長さの細切りにする。
③フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして入れる。両面ともに焼き色がついたら、水50mL(材料外)を加え、ふたをして5分ほど蒸し焼きにする。
④ポリ袋にAを入れて混ぜ、②を加えて全体にからめる。
⑤器に③を盛り、④をのせ、お好みで粗びきこしょうをふる。
シニアのためのひと工夫:
メインのお肉は、鶏もも肉より軟らかいささみ肉をそぎ切りにしたものでも代用可能です。シャキシャキ感のある野菜との組み合わせが特徴のレシピですが、生ではなくレンジで加熱したりさっとゆでることで軟らかくなり、食べやすくなります。
著者:松尾みゆき
健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。