ポークソテーは簡単に作れて、食べごたえ抜群な人気メニュー。今回はバルサミコ酢を使っていつもの料理をワンランクアップさせます。酢に含まれる有機酸は疲労回復効果が期待できるため、夏の疲れがとれない方におもすすめです。
季節の変わり目はかぜやインフルエンザなどの感染症リスクが高まるため、栄養バランスのとれた食事が重要です。
豚肉には免疫力を高めるビタミンB1が豊富に含まれていますが、特に豚ヒレ肉は牛肉の約10倍のビタミンB1含有量を誇ります。ヒレ肉は肉質が軟らかいため、高齢者でも比較的食べやすい部位です。また、消化も良いため、胃腸に負担をかけずに栄養を摂取することができます。
肉を焼くときには、ヘルシーなオリーブ油を使うことをおすすめします。オリーブ油の主成分であるオレイン酸には、悪玉コレステロールを減少させる効果があるため、血管病予防のためにもおすすめの油です。
いつものメニューでも調味料や油を少し変えるだけで、味も健康面も満足できるポークソテーに仕上がります。お肉のたんぱく質をしっかりとって、季節の変わり目の不調を予防・改善していきましょう。
材料（2人分）
豚ヒレ肉……200g
ズッキーニ……1本
たまねぎ……¼個
ミニトマト……2個
A
バルサミコ酢……大さじ2
赤ワイン……大さじ1
しょうゆ……小さじ2
塩……少々
オリーブ油……大さじ1
エネルギー 223kcal
塩分 1.4ｇ
＊料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
＊野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
料理撮影：さくらい しょうこ
レシピ開発・調理：松尾みゆき
①豚肉は1㎝厚さに切り、塩をふる。ズッキーニは4㎝長さに切り、縦4等分に切る。たまねぎはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブ油を入れて中火で熱し、ズッキーニを炒める。しんなりしたら取り出す。
③同じフライパンに豚肉を入れて両面を焼く。たまねぎを加えてさっと炒めたら、Ａを加え、汁気が少なくなるまでからめながら焼く。
④器に②と③を盛り、半分に切ったミニトマトを添える。
シニアのためのひと工夫：
豚ヒレ肉は厚切りの状態で売られていることが多いため、食べやすい薄さに切って調理するか、ロース肉の薄切りやしゃぶしゃぶ用に変更しても良いでしょう。
著者：松尾みゆき
健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Ｗｅｂ、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。
