触れ合っている仲間の呼吸につられる生き物の特性を「呼吸の引き込み現象」というそうです。この特性に基づいたDeep Breathing Technologyという技術を用いて作られた呼吸するクッションが「fufuly」です。介護やシニアケアの合間のほんの10分、「fufuly」をハグして呼吸を整え、自分自身をケアしましょう。
人はストレスを感じたり緊張したりすると、呼吸が浅く速くなるといわれています。さらに不安や心配を抱えていていると、その傾向がよりいっそう強くなるそうです。
その背景には、呼吸と大きく関わりのある自律神経が関係しています。自律神経とは、意思とは無関係に働き、血圧や呼吸数など体内で行われる生きていくために必要な活動を調節している神経系のことで、体内を適正な状態に保つ働きをしています。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つ神経から成り、相互にバランスを取りながら体の状態を調整しています。交感神経は息を吸うときに優位になり、ストレスや緊張によって活発化します。副交感神経は息を吐くときに優位になり、リラックスや眠っているときに活発化します。
家族の介護やシニアケアをしているケアラーは「ストレス」「緊張」「不安」「心配」を抱えがちなため、交感神経が優位になり、呼吸は浅く速くなりがちな傾向があると思われます。ケアラーの中に「疲れているのにすぐに眠れない」「寝ても疲れが取れない」という方がいる場合、寝る状態になってもリラックスや休息につながる副交感神経より交感神経が優位のままの状態が続いていることが原因の1つとなっているのかもしれません。
呼吸を整えることで介護やシニアケアによる疲れやストレスを緩和できるとわかっても、それを毎日、意識的に行うのは難しいことではないかと思われます。
そんなケアラーに寄り添い、癒しながら呼吸に集中する時間を作ってくれるのが、ユカイ工学から発売された呼吸するクッション「fufuly」です。
「すべての現代人に、簡単に、呼吸を深くしてもらいたい」という思いから、JT、博報堂、ユカイ工学がプロジェクトチームを発足。東京大学大学院新領域創成科学研究科の人間環境情報学分野の呼吸や休憩に関する研究(※)を参考に「fufuly」が開発されました。
「フーッ」と吐いた息をモチーフにした形と澄んだ空気をイメージした白のカラーリング。抱きかかえやすい形状と約2kgという絶妙な重量感、そして癒しの手ざわりで生き物を抱えているような感覚を味わうことができます。
抱きかかえた際、クッションなのに生き物を抱えているような感覚を味わえるのは、見た目や肌ざわりのせいだけではありません。「fufuly」の最大の魅力は、触れ合っている仲間の呼吸につられる生き物の特性である「呼吸の引き込み現象」を元に生まれたDeep Breathing Technologyという技術による呼吸のサポート効果といえます。まるで生き物が呼吸するように膨らんだり縮んだりする動きを感じることで、抱きかかえた人の深く穏やかな呼吸をサポートします。
※【参考研究】※ユカイ工学「fufuly」のサイトより
膨張収縮するデバイスを抱えることで、自然と呼吸のリズムと深さの両方が同調され、心を落ち着かせたり、タスクパフォーマンスを上げたりすることが可能になります。
2017年東京大学大学院新領域創成科学研究科の人間環境情報学分野(割澤・福井・米谷・伴研究室)は、呼吸の引き込み現象に関する研究を開始。2018年国際学会で研究成果を発表し、Emerging Technologies Awardを受賞しています。
抱きかかえるだけで深い呼吸を心がける習慣に。
呼吸するクッション「fufuly」の使い方は至って簡単で、スイッチを入れて抱きかかえるだけです。介護やシニアケア、あるいは家事や仕事の合間などのすきま時間に10分だけでも「fufuly」を抱きかかえ、ゆっくり呼吸に集中するようにしましょう。
その際、3つのモード(ワークモード、レストモード、スリープモード)から、自分に合う呼吸を自由に選ぶことができます。
たとえば、介護やシニアケアの合間であれば「レストモード」で一息つきながらゆったりした呼吸で癒しを得ることを意識します。また、眠りにつく直前には「スリープモード」で副交感神経が優位になるように呼吸を意識し、深い眠りで心と体を健やかにに保つイメージをもちます。こんなふうに、ふだんの生活では意識しづらい呼吸の乱れを「fufuly」がサポートしてくれるのです。
ペットによる癒し効果にはさまざまな研究結果がありますが、ケアラーのすべてがペットを飼い、その世話をすることができるわけではありません。飼いたくてもペットを諦めていたケアラーにとって、ペットが与えてくれるであろう癒しを「fufuly」に期待することができるのではないでしょうか? もちろんケアラーだけでなく、介護やシニアケアが必要なシニアにとっても、Deep Breathing Technolgyによる「fufuly」と触れ合うことが癒しや安らぎにつながるはずです。
「fufuly」には、〈ワーク〉〈レスト〉〈スリープ〉の3つのモードがあります
※fufuly公式HP https://fufuly.jp/
著者:MySCUE編集部
MySCUE (マイスキュー)は、家族や親しい方のシニアケアや介護をするケアラーに役立つ情報を提供しています。シニアケアをスマートに。誰もが笑顔で歳を重ね長生きを喜べる国となることを願っています。