「とろろ」を加えた肉だんごは、ふんわりやわらか。黒酢のまろやかな酸味と深いコクが肉のうま味を引き立て、あと味はさっぱりと仕上がります。パプリカやピーマンなど彩り豊かな野菜と炒め合わせれば、見た目も華やかで食欲をそそる一皿に。夕食はもちろん、お弁当のおかずにもぴったりです。
健康や美容によいと聞く黒酢。実際に、筋肉や血液の材料となり、体に欠かせないアミノ酸が豊富で、その量は一般的な米酢の2倍以上ともいわれています。
特に注目したい働きが「疲労回復」と「血流改善」です。黒酢に含まれるクエン酸や酢酸は、運動後などの疲れを和らげ、体の調子を整える助けになります。さらに、豊富なアミノ酸や酢酸は血流を促し、血液をサラサラに保つサポートをします。その結果、血圧の安定や生活習慣病予防にも役立つと考えられています。
味つけの面でも黒酢は頼れる存在です。塩分を控えても味にメリハリが出やすくなるため、減塩料理に使いやすいのが魅力。肉や野菜の表面に濃い味が絡むことで引き締まった風味に、かつ照りよく仕上がるので、薄味でも物足りなさを感じにくくなります。
肉団子と一緒に炒める野菜は、季節の野菜でアレンジするのもよいでしょう。きのこ類もよく合います。毎日の食卓に、“すっぱおいしい”健康レシピを取り入れてみませんか。

豚ひき肉……150g
大和いも……60g
たまねぎ……1/4個
パプリカ(黄)……1/2個
パプリカ(赤)……1/4個
ピーマン……1個
サラダ油……小さじ2
A
たまねぎ(みじん切り)……1/4個分
塩……小さじ1/4
こしょう……少々
片栗粉……大さじ1
B
水……1/3カップ
黒酢……大さじ2
しょうゆ・砂糖・片栗粉……各小さじ1
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
エネルギー333kcal
塩分 1.2g

料理撮影:貝塚 純一
レシピ開発・調理:伊藤 晶子
①大和いもは皮をむいてすりおろす。
②ボウルにひき肉、①、Aを入れてよく練り混ぜ、8等分して小判形に丸める。
③たまねぎ、パプリカ、ピーマンはひと口大に切る。
④Bは混ぜ合わせておく。
⑤フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、②の肉だんごを並べる。途中で裏返し、両面に焼き色がつくまで3~4分焼いたら③を加え、さらに1~2分炒める。
⑥⑤に④を加え、さっと炒め合わせ、とろみがついて照りが出たら器に盛る。
写真:PIXTA
著者:伊藤 晶子(いとう・あきこ)
料理研究家・管理栄養士
料理教室FRASCO 主宰(福島県いわき市)
女子栄養短期大学を卒業後、料理研究家アシスタント、料理教室スタッフなど様々な食の現場を経て、2009年に独立。『栄養と料理』『レタスクラブ』『お料理家計簿』(講談社)などの料理雑誌でのレシピ提案や、料理教室講師、イベント運営、企業のレシピ開発、料理番組の裏方など、多岐にわたって活躍。2020年末にいわきへUターンし、現在は料理教室運営を軸に、東京へも出向き、食の仕事に携わる。確かな調理技術をもとに、作りやすさと美味しさを兼ね備えた、食べて笑顔になる料理を提案し続けている。『フィスラーの料理教室』(KADOKAWA)、『ラプンツェルと学ぶ 料理の基本(料理担当)』(KADOKAWA)、『おいしすぎる糖質オフカレー』(KADOKAWA)、『幼児から小学生まで 食物アレルギー栄養しっかりごはん(料理担当)』(女子栄養大学出版部)など著書多数。