カリッと揚げた豚肉と根菜を、香ばしいごまを加えたヨーグルトソースで和える新感覚レシピです。根菜の歯ごたえと豚肉のボリューム感に、ヨーグルトのさわやかな酸味が加わり、思わず箸が進むおいしさに仕上がります。ソースの作り方を覚えておけば、温野菜や蒸し鶏などにも応用でき、料理の幅が広がります。
年齢を重ねると、唾液をつくり出す唾液腺の働きが低下し、口の中が乾きやすくなります。唾液は単なる水分ではなく、抗菌作用があり、虫歯や歯周病の予防や口内環境を整える働きなどがあります。分泌量が減ると、こうした働きも弱まりやすくなります。
口内環境をいつまでも健康に保つためには、よく噛んで唾液を増やすことがポイントです。噛む回数が増えることで唾液の分泌が促され、口の中が潤います。さらに、早食いを防いで食べ過ぎ予防にもつながります。
今回ご紹介する料理では、自然と噛む回数が増えるれんこんやにんじんなどの根菜類を使用。根菜を大きめの乱切りにし、カリッと揚げることで歯ごたえをさらに引き立てます。
水分の少ない根菜は素揚げすることで甘みやうま味が凝縮され、よりおいしく仕上がります。揚げる前には表面の水分をしっかり拭き取りましょう。
最後に、ヨーグルト・白すりごま・削り節などを合わせた「ごまヨーグルト」で和えます。ごまの香ばしさとコクに、ヨーグルトのほどよい酸味が加わり、揚げたての野菜や肉によく絡んで、風味豊かに仕上がります。さらに、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は歯周病予防や免疫力の維持にも役立ちます。仕上げに小ねぎを散らして完成。一口噛むごとに豊かな味わいが広がります。

豚肉しょうが焼き用(肩ロース)……180g
れんこん……小1節(100g)
にんじん……1/3本(70g)
小ねぎ……3~4本
片栗粉……大さじ1
揚げ油……適量
A
酒・しょうゆ……各小さじ1
B
プレーンヨーグルト……大さじ4
削り節……大さじ2
白すりごま……大さじ1
しょうゆ……小さじ1/2
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
エネルギー395kcal
塩分 0.9g

料理撮影:貝塚 純一
レシピ開発・調理:伊藤 晶子
①豚肉は半分に切り、Aをまぶす。
②れんこん、にんじんは細めの乱切りにして水にさらし、水気をよく拭く。
③小ねぎは斜め切りにする。
④揚げ油を170℃に熱し、にんじんを入れる。1分ほどしたられんこんを加え、色づくまで全体で3分ほど素揚げにし、取り出す。180℃に温度を上げ、①に片栗粉をまぶして広げた状態で入れ、カラリとするまで2分ほど揚げる。
⑤ボウルでBを混ぜ合わせ、④を加えて和え、器に盛って小ねぎをのせる。
シニアのためのひと工夫:
白すりごまが苦手な方は、白ねりごま大さじ1/2に置き換えて作ってみてください。コクが出て、さらに食べやすくなります。
写真:PIXTA
著者:伊藤 晶子(いとう・あきこ)
料理研究家・管理栄養士
料理教室FRASCO 主宰(福島県いわき市)
女子栄養短期大学を卒業後、料理研究家アシスタント、料理教室スタッフなど様々な食の現場を経て、2009年に独立。『栄養と料理』『レタスクラブ』『お料理家計簿』(講談社)などの料理雑誌でのレシピ提案や、料理教室講師、イベント運営、企業のレシピ開発、料理番組の裏方など、多岐にわたって活躍。2020年末にいわきへUターンし、現在は料理教室運営を軸に、東京へも出向き、食の仕事に携わる。確かな調理技術をもとに、作りやすさと美味しさを兼ね備えた、食べて笑顔になる料理を提案し続けている。『フィスラーの料理教室』(KADOKAWA)、『ラプンツェルと学ぶ 料理の基本(料理担当)』(KADOKAWA)、『おいしすぎる糖質オフカレー』(KADOKAWA)、『幼児から小学生まで 食物アレルギー栄養しっかりごはん(料理担当)』(女子栄養大学出版部)など著書多数。