年齢を重ねると、「腕が上がらない」「椅子から立ち上がる時に『よっこいしょ』と言ってしまう」といったお悩みが増えてきますよね。いつまでもご自身の足で歩き、元気に毎日を楽しむためには、関節をなめらかに動かし、足腰の筋肉をしっかり保つことが大切です。毎日1分の積み重ねで、健康寿命を延ばしていきましょう。
※すべての体操において、動かしたときに痛む場合は無理に行わないでください。
日常生活の中で、腕を高く上げる動作は意外と少ないものです。肩周りを動かさないでいると筋肉が固まり、五十肩や肩こりの原因になってしまいます。腕を気持ちよくねじりながら動かして、肩甲骨周りの筋肉をほぐし、スムーズに動く肩を保ちましょう。
回数の目安:左右各10回(慣れてきたら回数を増やす)
【やり方】
①胸を張ってまっすぐ立ちます。息を吸いながら、右腕を斜め上に上げます。手のひらは上向きにします。
②腕をまっすぐ伸ばしたまま、息を吐きながら、肩を回して腕を内側にねじり、斜め下に動かします。手のひらは下向きにします。この動きを10回くり返し、左側も同様に行います。
【ポイント・注意点】
・腕をねじる動作を意識して行いましょう。
・肩が前に出てしまうと効果が半減するばかりか、肩を痛めやすくなるので注意しましょう。
太ももやお尻などの「下半身の大きな筋肉」は、からだを支えるエンジンのようなものです。ここをしっかり鍛えると、歩く力がつくのはもちろん、基礎代謝も上がって太りにくいからだづくり(メタボ予防)にも役立ちます。ご自身の体力に合った無理のないペースで始めてみてください。
回数の目安:10回(慣れてきたら回数を増やす)
【やり方】
初級編:コマネチスクワット
①脚を肩幅に開き、つま先を少し外に向けます。両手を脚の付け根(そけい部)に当てます。
②お尻を引き、おなかと太ももで手を挟むようにして真下に腰を落とします。足裏で地面を押すようにして元の姿勢に戻ります。この動きを10回くり返します。
中級編:バンザイスクワット
①脚を肩幅に開き、つま先を少し外に向けます。
②両手を上げ(上げにくい人は胸の前でクロス)、お尻をぐっと引きながら、真下に腰を落とします。足裏で地面を押すようにして立ち上がります。この動きを10回くり返します。
【ポイント・注意点】
・つま先とひざの向きを一致させます。
・頭からお尻までが一直線になるようにキープし、息を吸いながら腰を落とし、吐きながら立ち上がります。
からだの中で最も大きな筋肉である「太ももの前側」が硬くなると、立ち上がったり座ったりする動作が途端につらくなります。毎日の簡単なストレッチでここを優しく伸ばしてあげると、動作が軽やかになり、ひざや腰の痛みの予防にもつながりますよ。
回数の目安:左右各5〜10回(慣れてきたら回数を増やす)
【やり方】
①右ひざを折り曲げ、足首を右手で持ち、かかとがお尻につくようにします。
②右手を後ろに引いて、太ももの前側が伸びたところで2秒キープします。この動きを5〜10回くり返し、左側も同様に行います。
【ポイント・注意点】
・片脚立ちが不安定な人は、壁などに手をついて安全に行いましょう。
・おなかに力を入れ、姿勢はまっすぐ、目線は正面をキープ。
・股関節の下にひざがくるようにします。
・脚を動かすときに外側に開いたり、からだが反ってしまわないように注意しましょう。
著者:澤木一貴(さわき・かずたか)
株式会社SAWAKI GYM代表取締役
トレーナー歴35年。静岡県の整形外科病院でトレーナー科主任を歴任し、リハビリ後の患者からトップアスリートまで医学的根拠に基づき指導。その後専門学校講師を12年間務め、機能解剖学を中心に学生教育を行う。現在はトレーナー活動の他、講演会やメディアで健康情報を発信している。出版書籍は20冊、監修雑誌は350冊以上。テレビ出演多数。最新著書『体力おばけへの道 超ハードモード編 自分史上最高の「動ける体」を手に入れよ!』『体力おばけへの道 頭も体も疲れにくくなるスゴイ運動』(KADOKAWA)など。
https://sawakigym.com/