心地よさ「ぬくもり」

2024年2月14日 4:47 PM

ぬくもりは、いたわりでもある。

 

私は、おなかが痛い!と口癖のように言っていた子供でした。そのたび母がハンドタオルを二つ折りにして作った袋に小豆やお米を入れ、温めておなかに当ててくれました。ほわっと立ちのぼる何とも言えない香り。じんわりとおなかの奥まで温まっていく、安心感に似た心地よさ。大丈夫かと顔を覗き込む母のやさしい顔。どれもが痛みを和らげてくれました。

 

ぬくもりは、ゆったりとした時の流れを感じさせます。そっと手を当て、手のひらの体温がゆっくりと伝わってくる感じだったり。ひんやりしたお布団が、自分の体温で少しずつ温まってくる様子だったり。変化や驚き、元気といったメリハリはありませんが、穏やかで心地よく、いつまでもこのままでいたいと思わせてくれます。

 

美容室でシャンプーの後、首の下にホットタオルを敷いてくれることがあります。思わず息が漏れてしまう気持ちよさですね。普段のスキンケアでも、お手入れの前に手のひらを温めておくだけで、効果も気分も上がります。今日は顔色が悪いとか、手足が冷えると思ったら、ホットタオルで首筋や目の周りを温めてみてください。ホットタオルが面倒なら、小豆やお米でmyカイロを作ってみるのもいいですね。電子レンジで約1分チンするだけで、ホットタオルより長時間心地よい温かさが持続します。

 

皆さんの話を聞くと、「わかっているけどしていないこと」として必ず挙げられることがあります。それは化粧水や乳液をつけた後、手のひらで顔をおおうようにやさしく押さえて浸透を高める行為。このひと手間は、本当にしてほしいこと。自分自身の手のひらで、自分自身の顔と心にぬくもりを与えることができます。そして同時に、今の肌状態を自己診断できるのです。肌が痩せてきたな、とか、フェイスラインにお肉がついてきたとか、乾いているとかね。

コットンで塗布した場合は、コットンで手のひらをふき取るようになじませてから行いましょう。手のひらと顔の密着度がアップして、ぬくもりが伝わりやすくなります。

 

毎日のお手入れに、ちょっとしたぬくもりで気持ちを高める所作を盛り込んでみてはいかがでしょう。自分をいたわる余裕のある自分が、きっと素敵に思えるはずです。

 

 

~前回掲載内容~

間違えがちなスキンケアテク3選

 

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