1. 家族の状況を把握しておこう
介護は誰もが直面する可能性があり、事前にどれだけ備えをしておくかが重要です。しかし、ご家族様が元気でいるうちは「介護が必要になったらどうするか」といった話題は持ち出しにくく、つい後回しにしてしまいがちです。いざ介護が始まったときに、慌ててご本人の主治医はどんな人なのか、預貯金がいくらあるのかなど、知らないことばかりの状態に陥ってしまっては困りますよね。
親御様の生活環境や経済状況を把握しておくことは、自分自身がどのように生活を支援していくか、ご本人がどのような介護サービスを受けたいのかを判断するのに役立ちます。介護とはご本人中心に考えるもの。親の趣味や嗜好について知っておくことも重要です。
「介護が必要になった場合の暮らし方」について、親御様が元気なうちから時間をかけて、ご家族で話しておきましょう。
2. 家族についての状況把握チェックリスト
ここからは具体的なチェックをもとに、いま皆様がどれだけご家族のことを理解できていらっしゃるのか確かめてみましょう。
◎生活スタイル
□毎日、何時に起きて、何時に寝ていますか?食事は何時頃食べていますか?
□習い事や趣味など、決まって出かける場所はありますか?
□毎日の生活の中で楽しみにしていること、習慣にしていることはありますか?
□地域の中に親しいお友達はいますか?人付き合いは好きですか?人見知りですか?
□苦手なことや、嫌いなことはありますか?
◎健康状態
□現在の体の調子はどうでしょうか?持病はありますか?
□かかりつけの医者はいますか?
□飲んでいる薬はありますか?
□過去に、いつ頃、どのような病気をしましたか?
□もの忘れが多くなっていませんか?
◎お金のこと
□毎月の収入と支出の状況はどうでしょうか?
□預金や生命保険など、どのくらい資産がありますか?
□預金通帳、保険証書、印鑑など、どこにあるか把握していますか?
◎介護が必要になったときのこと
□どこで、どのように暮らしたいですか?
□誰に、どのような介護をしてほしいですか?
□ご飯が食べられなくなったらどうしますか?延命治療を望みますか?
よかったらこちらのリストもご参考にしてみてくださいね。
※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成されており、制度内容等は変わる場合があります。