著者:樋川 潤(象印マホービン株式会社)
2001年からサービスを開始した「みまもりほっとライン」今年で22年が経過し「見守り機器」では一番古いサービスとなっています。私は渉外関係を担当しながら、厚生労働省や大阪や東京の地域包括支援センター、NPO法人、ご高齢者の相談窓口を運営されている民間企業などたくさんの方々と「離れて暮らす親の見守り」について話す機会がありました。そこでの共通した認識として「駆けつけサービスは必要ですが、その段階では本人自身が際どい状況に至っているわけで、そこまでに至る前の早期発見、つまり日常生活リズムの変調に気づいてあげることが肝要」ということです。このみまもりポットでは「いつも朝〇時に起きて、△時ころお茶を飲んでいるのに、今日はいつもより数時間も遅い」ということが分かった際に、「どうしたの、昨晩寝られなかった?」と一報入れる。「あれ、どうしてわかったの?」と親はうれしく思うものです。「突然倒れてしまった、どうしよう?!」日ごろの交流がないと悩むのはご家族です。毎日事務的に「元気?」と電話やLINEを入れるより、このポットでさりげなくコミュニケーションをとり親子で程よい距離感を保っていきましょう。