聴こえを補助する器具は、補聴器や集音器など、悩みを抱えている人の側で対処するものが大多数でしたが、「comuoon(コミューン)」は話す側から聴こえの改善に歩み寄るという発想から誕生した新タイプの対話支援機器です。
シニアケアの場面で直面することの多い「聴こえ」の問題。声を張ってゆっくりと喋ったりするため、会話がスムーズに進められず、のどなどの身体的な負担を含めてストレスを感じる人も多いのではないでしょうか。
補聴器や集音器など、聴者側で「聴こえ」を支援をする器具があるものの、煩わしさを感じて装用したがらない人も珍しくありません。そんな場面で活躍するのが、今回紹介する「comuoon」です。
一番の特色は、「話す側から聞こえの問題に歩み寄れる」というところ。聴こえに悩む人、その人と関わる健聴者、その間に必要だったサポートが具現化されたアイテムだといえるでしょう。
聴覚の機能が衰えはじめると、語音の明瞭度や周波数を分解する能力が低下し「くぐもった音」になって聴こえるようになります。そのような状態になってしまうと、音を大きくしても聴こえにくさの改善には結びつきません。
「comuoon」には、マイクから入力された音声の解像度を向上させ、聴き取りやすいクリアな音声へと変換する音声高解像技術「SonicBrain」を搭載。精細かつ自然な音質を実現し、脳が認識しやすい明瞭な音が届けられるようになっています。
この技術は、脳科学的視点から有用性を客観的に評価する研究成果が発表されており、日本、アメリカ、ヨーロッパで複数の特許も取得しているもの。信用性が高く、安心して使用できるのも魅力です。
聞き取りやすさへの工夫は、スピーカーの形状にも現れています。
独自の卵形メガホン形状のデザインとスピーカー配置の最適化により、言葉の明瞭度にかかわる2kHz以上の帯域の周波数の拡散を減らし、スピーカーの前方に強く指向させることに成功。
室内における壁面での音の反射が抑制でき、音声の聴き取りやすさをより高めるものとなっています。
発売以来「comuoon」は個人利用以外にも、市役所や病院、介護施設、金融機関の窓口など、さまざまな施設に導入されており、その実績は5,700カ所以上にのぼります。
また、全国の各自治体で定められている「介護テクノロジー支援事業(介護ロボット導入支援事業)」の補助対象機器に指定されているほか、熊本県宇城市、東京都品川区、東京都中野区、東京都世田谷区では「日常生活用具給付対象品」に認定。熊本県宇城市を例にとると「日常生活用具給付制度」の利用で71,000円が給付されるなど、購入する際の費用面でのハードルが低い点も注目すべきポイントだといえるでしょう。
動きながら利用できるワイヤレスの卓上タイプ「comuoon connect」、騒音が気になるシーンに適した卓上タイプ「comuoon SE」、持ち運びやすくスマートフォン用モバイルバッテリーからの給電も可能な「comuoon mobile Lite」、バッテリーと無線マイクを搭載したモバイルタイプ「comuoon mobile」と、さまざまなモデルが揃った「comuoon」。
自身の利用スタイルやシチュエーションに合わせて選べるのも嬉しいポイントですね。
※くわしくは公式サイトをご参照ください。
著者:ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
製造業
対話支援システムcomuoon(コミューン)の設計・開発・販売
聴覚のPHR情報取得用スマートフォンアプリケーションの設計・デザイン・開発
ヒアリングフレイル予防事業に関するアドバイザリー業
聴脳科学における有用性に関する研究受託
各種店舗、建築物および室内空間のサウンドデザイン企画、制作ならびにコンサルタント業
スピーカーおよびアンプなどの音響機器の設計・製造・販売
PAおよびSR用音響機器の改修および修理