70歳になると社会とのつながりが減り、身体機能や認知機能の衰えが進行していく時期になります。家族の変化に早く気づき、対応を考えていくためにも確認しておくべきことをご紹介します。

1. 70歳からは「フレイル対策」が重要

高齢者の要介護率は、75歳を超えると加齢とともに急速に高まります。生活習慣の改善、足腰を鍛えるなどご本人が日頃から介護予防に努めているか、また、介護の予兆を見逃していないか、親御様が70歳になったらチェックしておくようにしましょう。 
 
 身体的機能や認知機能が低下して介護の一歩手前になってしまう状態のことを「フレイル」といいます。70歳からはフレイルにならないための生活をすることが特に大切です。フレイルの状態の方をそのまま放っておくと介護が必要な状態になってしまいます。 
70歳からは「フレイル対策」が重要

2. 親が70歳になったらチェックする10項目

10項目をチェックして、思い当たる点がある場合はかかりつけ医に相談し、できることから生活改善に取り組んでみてください
親が70歳になったらチェックする10項目

3. 認知症のリスクを早期にチェック

あまり人と交流せず社会参加が乏しい方は認知症の発症リスクが高まるというデータもあります。親しい友人が近くにいなくて家に閉じこもりがち、という場合には、お気に入りの喫茶店を見つけたり、ボランティア活動や趣味の教室などに誘ってみたりするといいかもしれません。遠方に住む友人がいるならメールや手紙でつながっておくのもよいですね。 

もし、既に認知症が疑われる場合や、怪我や病気などが心配という場合には、ご本人が暮らす地域の「地域包括支援センター」に相談しましょう。地域包括支援センターとは、介護や医療、生活支援など総合的に対応してくれる「高齢者のよろず相談所」。認知症かもしれないが親がなかなか受診を受け入れてくれない、といった相談にものってくれます。自治体によっては必ずしも「地域包括支援センター」という名称ではありませんが、各地域の中学校区ごとに必ず設置されています。
認知症のリスクを早期にチェック

4. 介護について家族で話してみる

ご家族の介護について、とりわけ延命治療についてなどは、なかなか切り出しにくい話題です。「そのときが来たら聞いてみよう」、「とりたてて話さなくても分かりあえる」、などと思いがちですが、それでは肝心なことを知らないまま時が過ぎてしまいます。また、ご本人の希望はその時々で変わってゆくものです。あまり大げさに考えず、ちょっとした体調変化や環境変化などのタイミングにでも気軽に話題にしてみてください。日頃から会話を重ねることで、ご家族がこれからどんな生活をしたいのか、どこで暮らしたいのか、そして最期はどのように迎えたいと考えているのかが見えてくるかもしれません。 
 
※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成されており、制度内容等は変わる場合があります。 
この記事の提供元
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著者:株式会社ベネッセシニアサポート

医療、福祉

「従業員のワークライフマネジメント支援で培った人事ノウハウと高齢者の介護ノウハウを重ね合わせて、法人のお客様向けに、介護離職を防止する「両立支援サービス」を提供しています。

この著者のこれまでの記事

認知症を理解しよう② 認知症の症状とは 認知症と上手に付き合うために

2023年11月2日

認知症を理解しよう① それもしかして認知症~認知症の始まりを見逃さないために

2023年10月30日

認知症の基礎知識② 認知症の診断と治療

2023年10月26日

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