毎日忙しく、料理時間のやりくりに苦労している人におすすめしたいのが、ほったらかしで調理してくれる自動調理鍋。今回は、パナソニックの自動調理鍋「オートクッカー ビストロ」を一例に、どのように活躍するかご紹介します。

1. 自動調理鍋には「圧力」タイプと「かきまぜ」タイプがある

自動調理鍋とは文字通り、ガスを使わず、材料を入れたら自動で調理してくれる調理家電です。内鍋に、下ごしらえした食材や調味料を入れ、メニューを選んだら、ほったらかしで料理が完成するので、とっても便利。ここ数年は、コロナ禍による外出自粛の影響で、売り上げを大きく伸ばしたようです。私自身も原稿の締め切りが迫っていて料理する時間がない!と切羽詰まったときなど、かなり重宝しています。
 
ちなみに自動調理鍋の大半は、圧力調理ができる「電気圧力鍋」。圧力をかけて高温で調理することで、調理時間が時短できる半面、加圧や減圧に時間がかかるため、「思ったほど時短にならない」という声も多く聞かれます。ただ、それでもほったらかしで作れて長時間煮込んだような味に仕上がるなど、使う価値あり。また圧力をかけない自動メニューも搭載されていることが多いので、時間やレシピに合わせて選ぶことができます。
 
一方、圧力調理はできないものの、羽根を搭載して、自動で食材をかきまぜてくれるものもあります。通常、鍋で煮込んだり炒めたりするときは、加熱ムラや焦げつきを防いだり、まんべんなく味が染み渡るように、かきまぜますよね。しかし電気圧力鍋は一度圧力をかけると減圧するまでフタが開かないので、途中でかきまぜることはできません。そもそも途中でかきまぜないといけないとなると、完全なほったらかしとはいえませんね。その点、かきまぜ機能がついていれば、加熱ムラも少なく、自動メニューのバリエーションも豊富になります。
自動調理鍋には「圧力」タイプと「かきまぜ」タイプがある

2. 手間をかけずにちゃんと手作りできる安心感

自動調理鍋のいいところは、ほったらかしで料理が作れるのはもちろん、手間をかけずにちゃんと手作りできる点だと思っています。忙しいとつい、お惣菜や冷凍食品、外食に頼ってしまうこともありますし、それ自体は決して悪いことではありません。ただ時に、「自分で選んだ食材で作りたい」「外食ばかりでは栄養バランスが心配」「出費がかさむ」……と不安になってしまうこともありますよね。その点、自動調理鍋があれば、調理自体の負担は減らしつつ、自分で選んだ食材を使い、手作り料理が完成するわけです。
 
またメニューのバリエーションが増えるのも良い点です。私自身、毎日の献立を考えるのが面倒で、いつも似たような献立になってしまいがちですが、自動調理鍋の多くにレシピ集がついているので、「これを食べてみたいな」と献立が決まりやすくなります。いつも作らないメニューにチャレンジできたり、レストランのようなメニューが作れるのは、ちょっと気持ちも上がりますね。
 
さらに基本的にはほったらかしなので、家事の合間につくりおき用のおかずを作っておく、という使い方もできます。これを冷蔵庫のチルドルームに保存しておけば、疲れて帰宅しても、キッチンに立つ時間が短くてすみます。
手間をかけずにちゃんと手作りできる安心感

3. 3つの“業界初”を備えたパナソニックの「オートクッカー ビストロ」

自動調理鍋は今、多くのメーカーから登場しており、ここ数年でぐんと使いやすくなりました。またユーザーのニーズに合わせて大容量から小容量までそろえたり、減圧時間を短くして時短できるようにしたり、スマートフォンと連携するなど進化しているので、選びがいがあります。
 
そんな中から今回私がおすすめしたいのが、パナソニックから2023年2月に登場した自動調理鍋「オートクッカー ビストロ NF-AC1000」。執筆時点で3つの“業界初”を備えています。
 
1つめが「圧力」機能と「かきまぜ」機能の同時搭載。前述のように従来の自動調理鍋は、「圧力」か「かきまぜ」のどちらかでしたが、オートクッカーが初めて、同時搭載に成功しました。これによって圧力をかけて煮込みつつ、かきまぜもできるようになりました。さらに1285Wの「高火力」、約22気圧の「高圧力」も業界最高クラスと、計3つの“業界初”を実現。これによって、煮込み料理はとろとろに、炒めものはシャキッと仕上がります。
 
ちなみにオートクッカーは、Wi-Fi機能を搭載しており、スマートフォンと連携すると、メニュー選びや操作がとてもラクになります。発売時点ですでにメニュー数は100以上あり、今後新しいメニューが増えていくのも楽しみなところ。
3つの“業界初”を備えたパナソニックの「オートクッカー ビストロ」

4. わが家の食事も差し入れおかずもこれ1台で!

メニュー数100以上と豊富なので、肉や魚の煮込み料理などメニューのバリエションも多彩ですが、つい選んでしまうのが、下ごしらえも簡単なカレーやハヤシライス。35〜40分で完成するのに、お肉も野菜もとろとろに仕上がります。炊飯器をセットし、オートクッカーをセットしたら、それぞれ完成するまでの間、サラダを作ったり、息子のお弁当の下ごしらえができちゃいます。
 
また、わずか10分で作れる炒飯は、町中華で出される炒飯のようにパラッパラで、正直自分で作るよりおいしい! これは、帰宅が遅くなってしまった日や休日のランチにとても重宝しました。
 
ちょっと面倒な副菜作りがはかどるのも、オートクッカーのいいところ。実は以前、父が心臓の手術をした際、医師から「今後は健康的な食事を心がけるように」と具体的な食事指導を受けたのですが、日ごろ調理を担う母の帯状疱疹後神経痛がひどく、思うように食事が作れないことに悩んでいました。
 
そこで私が在宅ワークの合間に、きんぴらごぼう、ひじきの煮物、きのこのつくだ煮といった副菜を多めに作り、小分けにして実家に届けました。これがあれば、あとはお刺身など主菜を買ってくるだけで、健康的な食事になります。週に何回かは食事の宅配を頼んでいるようですが、冷凍で届くため、やはりできたてはうれしいと、とても喜んでくれています。
わが家の食事も差し入れおかずもこれ1台で!

5. 家事を家電に“アウトソーシング”

そもそも私が家電の魅力に目覚めたのは、仕事と家事、育児の両立に行き詰まったのがきっかけでした。できない自分を責めるのではなく、できないものはできないと割り切り、掃除ができないならロボット掃除機に、食器を洗う時間がないから食器洗い乾燥機に、と家電に“アウトソーシング”することで、詰まりがスポンと取れたのです。
 
そんなわけでみなさんも、時間がなくて料理が作れないことにストレスを感じていたら、「オートクッカー」のような自動調理鍋にアウトソーシングしてみてはいかがでしょうか。
 
パナソニック 自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000
家事を家電に“アウトソーシング”
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著者:田中真紀子

家電ライター。早稲田大学卒業後、損害保険会社を経て、地域情報紙に転職。その後フリーとなり、住まいや家事など暮らしにまつわる記事を幅広く執筆する。結婚、出産を経て、子育てと仕事の両立に悩む中、家事をラクにしてくれる白物家電、エステに行けなくても自宅美容できる美容家電に魅了され、家電専門ライターに。現在は雑誌、webにて執筆するほか、専門家として記事監修するなど年間300近い記事に携わる。企業コンサルタント、アドバイザー業務、テレビ・ラジオ出演も多数。自宅には常に200を超える家電があり、日常的に使用しながら、生活者目線で情報を発信している。親の介護問題が間近に迫ったアラフィフ。夫、息子(高校生)、犬(チワプー)の3人と1匹暮らし。
ホームページ https://makiko-beautifullife.com/

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