年齢を重ねるごとに、「最近疲れやすくなった……」「家の中や外出先でつまずくことが増えてきた」「背中が丸くなって、姿勢が悪くなった気がする」など筋力の低下によって引き起こされるさまざまな症状に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?

1. はじめに

「何か運動しなければ」とは思っていても、「どのような運動をすれば良いの?」「時間はどれくらいすれば効果があるの?」など疑問を抱えている方もいるかと思います。

運動には筋力アップのほかに「ストレスの発散」「心肺機能の向上」「免疫機能の向上」など多くの効果が期待できます。
 
今回は自宅で簡単にできるおすすめの介護予防のための運動をご紹介します。ぜひ、試してみてください。
 

2. 身体を柔らかくして可動域を広げるためのストレッチ

介護予防と聞くとすぐに筋肉をつけるための筋力トレーニングをすぐに思い浮かべる方も多いと思います。しかし、筋力トレーニングの前にまずはストレッチを行うことが大切です。ストレッチは、効果的に筋力トレーニングを行うための準備運動としてはもちろん、けがの予防や体の柔軟性を改善する効果も期待できます。
 
簡単にできるストレッチを3つご紹介します。無理せず痛みのない範囲で気持ちよく筋肉を伸ばしましょう!
 

3. 肩甲骨のストレッチ

肩甲骨には肩につながる多くの筋肉がついています。肩甲骨の動きをよくすることで、肩の動きがよくなり、肩こりや猫背を改善する効果が期待できます。

肩甲骨のストレッチ

4. もも裏のストレッチ

ハムストリングスといわれるお尻からひざまである長い筋肉のストレッチを行います。この筋肉が固くなると、腰痛の原因や、歩くときにバランスが悪くなり、ふらつきや転倒の原因となるので注意が必要です。床やいすに座って行えるので、自分に合ったストレッチ法で行ってみましょう。
 
もも裏のストレッチ

5. ふくらはぎのストレッチ

下腿三頭筋といわれるふくらはぎの筋肉を伸ばしていきます。第2の心臓といわれるふくらはぎの筋肉を柔らかくすることで、下半身のむくみの改善や全身の血流改善の効果もあります。
 
バランスが崩れやすいので壁やテーブルなどにつかまって行ってください。
 
ふくらはぎのストレッチ

6. 転倒予防や筋力低下に効果バツグン!3つの筋力トレーニングを紹介

外出の機会が減ってきたり、自宅で動く機会が少なくなることで筋力が低下し、つまずきやすくなったり、疲れやすくなるといった症状が出てきます。
 
筋力トレーニングを継続して行うことで、転倒の予防や免疫機能の向上などさまざまな効果が期待できます。今回は、特におすすめの自宅でできる筋力トレーニングを3つご紹介します! 無理せず楽しく行ってみてください。
 

7. スクワット運動

スクワットは下半身の筋力強化にとても効果のある運動です。方法は簡単ですが、下半身全体の筋力強化ができます。ぜひ試してみてください。
 
スクワット運動はわざわざジムなどに通わなくても、テレビを見ながらでも、ご飯のしたくの合間などでも何かのついでにできる簡単な運動です。しかも、体重が負荷となるので下半身全体への筋力トレーニング効果が期待でき、自宅での運動にぴったりです。
 
ただし、ひざに痛みを感じる方は無理にスクワットを行わないよう気を付けましょう。
 
スクワット運動

8. もも上げ運動

その名の通り、その場で立ったままももを持ち上げて足踏みを行う運動です。下半身の筋力強化はもちろん、片足になるのでバランス能力の向上効果もあります。
 
運動中はバランスを崩しやすいので壁やテーブルなどにつかまって、安全な状態で行ってください。
 
もも上げ運動

9. かかとの上げ下ろし運動

ふくらはぎの筋肉を鍛える運動です。ふくらはぎのストレッチと同じように第2の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を鍛えて、冷え性やむくみの改善、血流改善につなげましょう。
 
身体がまっすぐな状態をキープしたまま、勢いをつけず、ゆっくりとかかとの上げ下ろし運動を行ってください。
 
かかとの上げ下ろし運動

10. 超簡単にできて気持ちいい!タオルを使った運動をご紹介

タオルを使った運動は座ったままなど手軽に取り組むことができます。タオルを使用することでストレッチ効果を高めることができ、どこの筋肉を伸ばしているのかがとてもわかりやすくなります。
 
今回は、特に固くなりやすい肩や体幹回りの筋肉の柔軟性を高める運動をご紹介します。ふだんから肩こりに悩んでいたり、猫背姿勢が気になる方に特におすすめです。
 

11. 肩のストレッチ運動

両手でタオルを持ち、後方へ持ち上げる運動です。ふだんなかなか後ろの方へ手を動かす機会がないので、固くなった肩回りや肩甲骨の動きを改善する効果があります。猫背姿勢が気になる方にもおすすめの運動です。

肩のストレッチ運動

12. ねじり運動

身体をねじることで、体幹の強化や柔軟性のアップが期待できます。椅子に座ったまま身体をねじるだけでも効果があるので、タオルがなくても行うことができます。良い姿勢をキープしたままゆっくり体をねじりましょう。

ねじり運動

13. 体側(たいそく)のストレッチ運動

肩と身体の横の筋肉を伸ばすストレッチです。息を吐きながら体を横に倒すことで、横の筋肉が気持ちよく伸びるのを感じることができます。体を大きく動かすことで気持ちをリフレッシュさせる効果もあります。

体側(たいそく)のストレッチ運動

14. まとめ

今回のコラムでは、自宅で簡単に取り組める介護予防につながる運動を紹介しました。何もしなければどんどん筋力は衰えていくので、無理のない範囲でできる運動を継続していってみてください。




この記事の提供元
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著者:坂元大海(アークメディカルジャパン株式会社 代表取締役)

<プロフィール>
10年間整形外科に勤務後、アメリカ(UNLV)に留学し、ピラティスマスターのライセンスを取得。帰国後にアークメディカルジャパン株式会社を立ち上げ、医療・健康・スポーツ分野において事業を展開。延べ10万人以上の豊富な治療経験や多くのプロ選手、日本代表選手、俳優などへのケアやコンディショニングを行っている。教育、講演、育成においても精力的に活動し、全国での指導実績も豊富にある。
<所有資格>
・理学療法士
・鍼灸師
・柔道整復師
・国際PNF協会 Recognized course修了者
・(財)日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
・NASM-PES
<講師実績>
久留米大学、九州共立大学、福岡リゾートアンドスポーツ専門学校非常勤講師
<学術活動>
・「血流制限下でのレジスタンストレーニングが筋活動に及ぼす影響」PT学会、理学療法学
・「シンスプリントの発生要因に関する一考察」九州・山口スポーツ医学会など多数

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