1. 鏡を見てガッカリ……とならないためには?
秋になると夏の間に蓄積されたダメージが顔にも出やすく、疲れが目立つように感じていませんか?
もしかするとそれは、日々のビューティーケアに関係しているかもしれません。介護パーソンは目の前のことに追われ、自分のことは後回しになりがちですので、鏡を見て「私って、こんなに老けていたっけ?」「なんだか疲れが溜まっているみたい」とガックリする場面にも遭遇しがちですよね。
そこで、秋になってグッと疲れ顔になる人ほど忘れがちなポイントを3つ、議員時代に介護現場を多く見てきた時短美容家の並木まきがお話します。
2. NG1:秋になったのを機に、日焼け止めを塗らなくなった
夏の間は、強い日差しから肌を守るためにしっかりとこまめに日焼け止めを塗っていたのに、秋になって少し日差しが和らいできたのを理由に夏ほど塗らなくなってしまうのは、疲れ顔だけでなく肌へのダメージ防止の面からもNGです。
秋の紫外線は、夏と比較してもまだ夏の8割ほどあり、日焼け止めを塗らない肌は、紫外線に対して無防備な状態になっています。紫外線を浴びてダメージを受けた肌は乾燥しやすくなるので、いつもと同じように保湿をしていても、メイクのノリが悪くなったり「くすみ」が出やすくなったりします。
忙しくて日焼け止めを塗る時間がない人は、スプレータイプの日焼け止めを活用するなどして、時短ケアでもしっかりUV対策をしていきましょう。
3. NG2:秋の夜長、ついつい夜更かしが増えた
「秋の夜長」とはよくいわれますが、秋が深まるにつれて夜更かしをする人も増える傾向に。しかし夜更かしは美肌の大敵ですので、睡眠時間が少なくなるにつれ、朝から疲れ顔を招きがちです。
介護に追われて、十分な睡眠が取りにくい人もいると思います。できるだけ睡眠時間を増やすのが理想ではありますが、事情によって叶わない場合には睡眠環境を整えるだけでも睡眠の質を上げられます。室温は29℃以下、湿度は50%前後(※)に整え、体が効率的に休められるように心がけると、疲れ顔を防ぐことにもつながります。
4. NG3:忙しくて料理ができず、旬の食材を食べていない
介護に追われて慌ただしいときほど、自分の食生活が乱れてしまうという声もよく聞きます。そのため加工食品など手軽に食べられるものに、つい手が伸びがちに。
ですが、旬の食材が多く出回る「食欲の秋」に、加工食品中心の食事をしているのは、とても残念なことです。必要な栄養が不足しやすいだけでなく、栄養不足から疲れ顔を招きやすくなります。
旬の食材は、旬ではない食材と比べると栄養価が高く、野菜でいうと栄養素の含有量の差は2〜3倍になるものもあります。つまり旬の野菜をしっかり摂ることは美容の観点だけでなく、健康維持や体調管理の観点からみてもプラスになることが多くなり、季節感のある食卓によって心が穏やかになる効果も期待できます。
調理が面倒なときにはサラダや煮物など手のかからないメニューで、旬の食材を積極的に取り入れていきましょう。
5. おわりに
秋になって暑さが和らいでくる頃には、夏の間に蓄積されたダメージも肌に表れやすくなります。日頃から介護疲れを痛感している人ほど、日常生活のちょっとした部分でご自身の体を労わるよう心がけてくださいね。