1. グループホームとは?
「認知症対応型生活介護」と呼ばれるグループホームは、認知症のある高齢者が少人数の家庭的な雰囲気の中で共同生活を送る施設です。
入居できる定員は1つのユニット(生活単位)9名以内と決まっており、サポートを受けながら共同生活を送り、自立した生活を目指します。
介護スタッフは、入居者3人に対し1人の割合で配置され、手厚い見守りと24時間体制の介護、認知症の進行を緩やかにするために必要な機能訓練などのサービスが受けられます。
居室は基本的に個室で、共有のリビング・ダイニングを囲むように配置されています。スタッフの目が届きやすく、認知症の方が安心して生活を送れる環境となっています。
2. グループホームを利用できる人
グループホームを利用できる条件は以下の通りです。
・65歳以上、要支援2以上の認定を受けている人
・医師から認知症の診断を受けた人
・施設と同じ地域に住民票がある人
・集団生活に支障がない人
グループホームに入居するには、医師による認知症の診断書が必要です。40〜64歳の方でも、若年性認知症などの診断を受けている方は入居できる場合があります。
また、地域密着型の施設であるため、施設と同じ地域に住民票があることも入居条件の1つです。
さらに、共同生活を送るため、集団生活が苦にならない方が向いているでしょう。
3. グループホームの費用
グループホームの費用は、おもに「初期費用」と「月額費用」の2つに分けられます。
1.初期費用
初期費用とは、入居一時金または保証金のことで、入居前に支払う費用のことです。
グループホームの初期費用の相場は、20〜50万円程度です。
2.月額費用
グループホームの月額費用には、居住費(家賃)と管理費に加えて、食費、日常生活費、要介護度ごとに決められた介護サービス費がかかります。
グループホーム月額費用の相場は、10〜20万円程度です。
◾️グループホームの月額費用の例(要介護2、1割負担、1ユニット施設)※30日あたり
(入居一時金:30万円)
居住費:50,000円
管理費:10,000円
食費:40,000円
日常生活費(おむつ代、理美容代など):15,000円
介護サービス費:24,000円
月額費用の合計:139,000円
4. グループホームに入居するメリット
次に、グループホームに入居するメリットをご紹介します。
・認知症ケアを専門とするスタッフがいる
・入居者の人数が少なく、コミュニケーションが取りやすい
・住み慣れた地域で生活を続けられる
グループホームでは、認知症ケアに関する専門的な知識と経験があるスタッフが常駐し、一人ひとりの症状に合わせたきめ細かいケアを提供しています。認知症の進行を穏やかにしつつ、いきいきとその人らしい生活が送れるようにサポートしてもらえます。
新しい場所や人の多い環境に馴染みにくい方でも、グループホームは少人数のため、スタッフや入居者同士のコミュニケーションが取りやすく、認知症の方が安心して過ごせる環境です。
さらに、施設のある地域に住む人のみが入居対象となるため、長年住み慣れた地域から離れることなく生活を続けられることも大きなメリットです。環境の変化による心身のストレスを軽減することができるでしょう。
5. グループホームの注意点
持病がある方は、入居を希望するグループホームの医療体制について事前に確認しておきましょう。
というのも、グループホームは「生活介護」がメインの施設のため、医師や看護師の配置義務が必須ではありません。そのため、医療体制が整っていない施設も一定数存在するのが現状です。
一方で、持病のある方や重度の認知症の方に対応するため、看護職員を配置する施設や訪問看護ステーションと連携して、医療・看護体制を整えている施設もあります。
看護職員による体調管理や医療ケアを必要とする方は、入居を希望するグループホームの医療体制を確認したうえで申し込みをしましょう。