1. 最優秀賞は……
応募総数1700通の中から最優秀賞に選ばれたのは、だいちゃんZ!さんの一句。食事の準備や日々のちょっとした手伝いまで、細やかにケアをされている方ならではの感情が素直ににじみ出ています。
2. MySCUE編集長が選んだ5句 その①
まずは、MySCUE編集長、今村が選んだ5句をご紹介します。
下記左より
①「そうだそうだ」と共感する人も多いのではないでしょうか。介護と生活の両立は永遠の課題。ご自身が生き生きと暮らすことで介護にも前向きになれる。優先すべきは「自分の時間」を作ること! それが一番大切だと思わせる一句ですね。
②まさにその通りですね! 誰かをケアするということは、何かをして「あげる」ということではありません。一人ひとりのオーダーメイドで、明確な答えはありません。そんな難問に立ち向かおうとする「思い」そのものが称賛に値することではないでしょうか。
③じんわりと心にしみる句です。介護はなぜ大変なのかと考えたとき、終わりが見えづらいことが大きな理由の一つではないでしょうか。先が見通せない中、わずか一歩を「希望」としてとらえた、すべてのケアラーが力づけられる作品ですね!
3. MySCUE編集長が選んだ5句 その②
続いて下記左より
④胸が締め付けられる句ですね。認知症の親の介護は、肉体的な疲労はもちろん、精神的にも疲弊してしまうことが多いものです。この作品のように、考え方をポジティブに変換できることが「幸せな介護」を実践する秘訣なのかもしれません。
⑤「介護、大変ね」と周りの人はよく言います。しかし「介護、代わってあげるよ」とは言ってくれません。そんな孤独の中にいる作者の心情がよく表れています。今の苦しさが昇華される日は必ずくる、そう労ってくれるような句ですね。
4. MySCUE副編集長が選んだ5句 その①
続いて、副編の内山が選んだ5句を紹介します。
①どのくらいの重さの介護をされているのかわかりませんが、ちょっとかじっている程度の私でも 「気持ちわかる!」と思う一句。ケアする側は、仕事や家事、子育てなど介護だけにかかわっていられない方も多いもの。自分で意識して無理をしない心がけは大事ですね。
②通院の付き添いでの場面などでしょうか? 子どもの頃と立場が逆転したような不思議な感覚。
戸惑いだけでなく、さみしさや不安、時によってはおかしみ……いろんな感情が混じりあっていそうな状況です。今までとは異なる向き合い方、そして気持ちのリセットが必要なのですね。
③突然介護に突入する人も多いアラフィフ世代。シニア世代が持病の話で盛り上がるのと同様に、「介護」が共通の話題になってきます。「介護をしている」と聞いただけで親近感が湧くこともありますよね。また、お金や施設、サービスの話など、情報交換できる相手がいることは宝だと思います。
5. MySCUE副編集長が選んだ5句 その②
④デイケアが楽しみになり、おしゃれに気を遣うまでになったお母さん、微笑ましいですね。最初は躊躇していることも多いはずの通所がこれほど変化するまでには、お母さんの通所をサポートしてきたケアラーの努力もあったはず。おしゃれ心を忘れないでいることも、元気でいる印とも言えそうですね。
⑤実の親の介護でも、いや、だからこそ、「こうあってほしい」というケアする側の希望と現実との隔たりが、対応する際の言動に表れてしまうもの。きつくなったり、イライラしたり。それでも、過ぎてしまえば冷静になって振り返ることができる。後悔する気持ちがひしひしと伝わってきます。それでも充分尽くした、という感覚もまた、残るのではないでしょうか。
6. さいごに
季語の縛りもなく、17文字という短い文字数の中に日々の心情を込めることができる川柳。今回、応募していただいた皆様方の作品を読み、それぞれの瞬間の、さまざまな思いを知ることができました。
スタッフ一同、応募してくださった皆様の一人ひとりにお礼をお伝えするとともに、またの機会を模索しつつ、今後とも皆さまのケアラー生活をサポートしていけたら、と思います。どうぞよろしくお願いいたします。
※コンテスト結果の詳細は
こちらでご確認ください。