食卓に涼しさを運んでくれる夏の定番メニュー「そうめん」。毎日食べたいと思っても、いつも同じ食べ方だと飽きてしまいますよね。今回紹介するレシピは夏の疲労回復に効く「梅」と、栄養満点な「とろろ」を組み合わせたマンネリ解消メニューです。

1. 梅干しのクエン酸と長いものジアスターゼなど、栄養たっぷりの素材でいつものそうめんを味変!

夏の定番メニューを“味変”したいときは、梅干しをプラスするのがおすすめです。酸味の正体である「クエン酸」は、体の疲労を取り除く効果があり、夏バテ予防に最適です。食欲がないときでも、さっぱりとした酸味が食欲増進を助けてくれます。

 

長いもの粘り気成分は胃壁などを保護する効果が期待できます。また、でんぷんを分解する消化酵素のジアスターゼが含まれているため、消化の働きを助けて栄養の吸収をよくする働きもあります。ジアスターゼは熱に弱いので、加熱せずに生で食べるのがおすすめです。

 

長いもの皮はあまりクセがなく、たんぱく質や食物繊維が豊富なので、皮ごと食べるとよいでしょう。今回は皮をむかずに調理しますが、ひげ根は食感が悪くなってしまうのでガスコンロであぶって焼き切ります。

 

長いもは水分が多く淡白な味わいのため、梅ささみの酸味を引き立ててくれます。火を使わず、簡単に調理できるので暑い夏にピッタリのレシピです。

梅干しのクエン酸と長いものジアスターゼなど、栄養たっぷりの素材でいつものそうめんを味変!

2. 材料|梅ささみと長いものぶっかけそうめん

材料(2人分)
そうめん(乾燥)……4 束(200g)
鶏ささみ肉……3 本
長いも……150g
梅干し(塩分7%程度のもの)……1 個(正味10g)
青じそ……2 枚
料理酒(食塩無添加)……小さじ1
ごま油……小さじ1
めんつゆ(ストレート)……150mL
 
エネルギー 470kcal
塩分 3.4g


*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。 
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。

 

 


料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:磯村 優貴恵

 

3. 作り方

①そうめんは表示どおりゆで、冷水で冷やして水をきる。

 

②長いもはひげを焼き、皮ごとすりおろす。

 

③梅干しは種を取って包丁でたたき、青じそはせん切りにする。

 

④ささみは数カ所、切り込みを入れて酒をふり、耐熱容器にのせてふんわりラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分、裏返してさらに1 分加熱し、粗熱が取れたら手でほぐす。


※ささみの大きさや身の厚さによって加熱が足りない場合は、加熱時間を延長してしっかりと火を通してください。

 

⑤④ に③ の梅干し、ごま油を加えて混ぜ合わせる。

 

⑥器に①を盛り、② 、⑤ 、青じそをのせてめんつゆをかける。

 

シニアのためのひと工夫:
そうめんをゆでる際に半分に折ってからゆでると、麺をすする力が弱い方でも食べやすくなります。さらに短くする場合はゆでた後にキッチン用のハサミで切るとよいでしょう。



この記事の提供元
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著者:磯村 優貴恵(いそむら・ゆきえ)

管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康・食育ジュニアマスター。大学卒業後、大手ダイエット専門のエステサロンにて、エステティシャン・管理栄養士として、お客様の体を内側・外側の両面からサポートする。働く中で、具体的に食事面から提案することの必要性を実感し、日本料理店やカフェの厨房、特定保健指導の仕事に従事したのち、独立。メタボ健診の特定保健指導で行われる栄養指導の経験をもつ。現在は、子どもから大人まで、家族みんながおいしく食べられて健康になれるようなレシピ・商品を開発するほか、執筆、講演会など、幅広く活動中。

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