煮て良し、揚げて良し、焼いて良し、浸けて良しの万能野菜「なす」を使ったレシピをご紹介します。くせがなく食べやすいためさまざまな料理法に適応するだけでなく、夏バテに役立つ栄養素を含む食材。電子レンジで簡単に調理できるので、忙しいときもちろん、バテ気味で火をつかいたくないというときにもぜひお試しください。
なすの特徴である濃い紫色。これはポリフェノールの一種「ナスニン」という成分によるものです。ナスニンには抗酸化作用があるため、脂質異常症や高血圧などの原因となる血管トラブルを予防する強い味方になります。
また、なすにはカリウムが多く含まれます。カリウムは体内でナトリウムとのバランスを保つ働きがあり、筋肉の働きを維持するためにも欠かせないミネラルです。積極的に食事に取り入れて、水分バランスを保つのが難しい夏の体調管理に役立てていきましょう。
今回使用する長なすは、なすの中でも肉質のやわらかさが特徴。厚揚げとの組み合わせで食べ応えが倍増します。どちらもやわらかい食感のため、噛む力が弱まっている方でも比較的問題なく召し上げっていただけます。
厚揚げはトースターで加熱すると、表面はカリっと、中はふわふわの食感に仕上がります。最後におかかポン酢で味付けし、さっぱりと風味豊かに仕上げます。
材料(2人分)
長なす……1 本
厚揚げ……1枚(150g)
塩……ひとつまみ
ごま油……大さじ1
A
ポン酢しょうゆ……大さじ1
水……大さじ½
かいわれ大根……適量
かつお節……適量
エネルギー 182kcal
塩分 1.0g
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:磯村 優貴恵
①なすは縦半分に切り、格子状に浅く切り込みを入れて4~5㎝幅に切る。
②耐熱皿に① を入れて塩をふり軽く混ぜ、皮を上にしてごま油をかけ、全体を混ぜ合わせる。ラップをふんわりかけ、電子レンジ(600W)で4 分加熱する。
③厚揚げはひと口大に切り、アルミホイルにのせてオーブントースターで3 分加熱する。
④② にA を加えてやさしく混ぜ、③と器に盛り、かいわれ大根とかつお節をのせる。
*格子状に浅く切り込みを入れる鹿かの子切りにすると、火が通りやすく味のしみ込みもよくなります。
シニアのためのひと工夫:
厚揚げは喫食者の口の大きさに合わせて小さめに切ることでより食べやすくなります。むせやすかったり、かみ切るのが難しい場合は、厚揚げの代わりに、くずれにくく鍋料理の際に使用する焼き豆腐で代用してもよいでしょう。
著者:磯村 優貴恵(いそむら・ゆきえ)
管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康・食育ジュニアマスター。大学卒業後、大手ダイエット専門のエステサロンにて、エステティシャン・管理栄養士として、お客様の体を内側・外側の両面からサポートする。働く中で、具体的に食事面から提案することの必要性を実感し、日本料理店やカフェの厨房、特定保健指導の仕事に従事したのち、独立。メタボ健診の特定保健指導で行われる栄養指導の経験をもつ。現在は、子どもから大人まで、家族みんながおいしく食べられて健康になれるようなレシピ・商品を開発するほか、執筆、講演会など、幅広く活動中。