一年を通じてスーパーで見かける「めかじき」はクセがなく淡泊な味わいなので、どんな料理にもよく合い、使いやすい素材です。今回は、めかじきをしょうがとカレー粉で煮込んだスパイス煮をご紹介します。スパイスは胃を温め消化を助ける効果があるため、「温活」にもおすすめです。

 

1. スパイスで血行を促進して体を温め、冷え性を改善!

まだ暑さが残る時期ですが、暑いからといって冷たいものばかり口にしていると体が冷えて、自律神経機能がうまく働かなくってしまいます。有酸素運動などで汗をしっかりかいて体を温めることも大事ですが、運動をするのが難しい高齢者は胃を冷やさないことが重要なポイントです。

胃の冷えは、内臓全体の冷えにもつながります。さらに、冷えによって胃の消化機能が鈍くなり、食欲不振、免疫力の低下、身体の疲れやすさ、便秘などのさまざまな不調を招きます。

そこで今回は、体を温める「スパイス」が決め手の一品をご紹介します。しょうがには「ジンゲロール」という成分が含まれており、加熱することで一部が「ショウガオール」に変化し、血行を促進して体を温めます。冷え性を改善して代謝や免疫力のアップにもつながります。また、カレー粉に含まれるスパイスには、体を温めて発汗を促すだけでなく食欲増進作用もあります。

めかじきの代わりに、きはだまぐろ、鮭、あるいは鶏肉などでも代用が可能です。

召し上がり方としては、パスタと絡めてもおいしくいただけます。

野菜の煮込み時間を長くすると、より軟らかい食感になります。手軽に本格的な味わいを楽しめますので、ぜひ参考にしてみてください。

スパイスで血行を促進して体を温め、冷え性を改善!

2. めかじきと野菜のスパイス煮|材料

材料(2人分)
めかじき……2切れ
ズッキーニ……1本
赤パプリカ……1個
にんにく……½かけ
しょうが……1かけ
塩・こしょう……各少々
オリーブ油……大さじ1

 

A 
トマト水煮(カット)……400g
カレー粉……小さじ1
塩……小さじ½

粗びきこしょう……少々

 

エネルギー 273kcal
塩分 1.8g

 

*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。 
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。



料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:松尾みゆき

3. 作り方

①めかじきはひと口大に切り、塩・こしょうをふる。ズッキーニは2㎝厚さの半月切り、パプリカは3㎝角に切り、にんにくとしょうがはせん切りにする。

 

②鍋にオリーブ油、にんにく、しょうがを入れて弱火で炒め、香りが立ったら中火にしてめかじきを加えて炒める。色が変わったら、ズッキーニとパプリカを加えて2分ほど炒める。

 

③混ぜたAを加えて煮立ったら弱火にし、ふたをして15分ほど煮る。

 

④器に盛り、好みで粗びきこしょうをふる。

この記事の提供元
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著者:松尾みゆき

健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。

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