介護付き有料老人ホームとグループホームは、入居基準や利用料金、受けられる医療的ケアなどに違いがあります。今回は、それぞれの施設の特徴と違いをわかりやすく解説します。
■介護付き有料老人ホーム
「一般型」では、24時間体制で介護サービスが提供されます。また、看護師の配置が義務づけられているため、必要に応じて医療的ケアにも対応しています。
ただし、看護職員の勤務時間や医療設備は施設により異なるため、高度な医療的ケアが必要な人は事前に対応可否を確認しておきましょう。
■グループホーム
グループホームにも介護職員が常駐しており、24時間体制で介護サービスを利用することが可能です。
また、認知症の進行を抑制する目的で、掃除・洗濯・調理などは介護職員と利用者で一緒に行うこともあります。
グループホームには看護師の配置義務がなく、医療的ケアの充実度や看取りケアの対応可否は施設により異なります。
医療的ケアを必要とする人は、施設選びの際に医療的ケアの有無を確認しましょう。

◾️介護付き有料老人ホーム
メリット
・24時間体制で介護サービスを受けられる
・看護師が常駐しており、医療的ケアも利用できる
デメリット
・費用面の負担が大きい
・施設ごとに特色が異なるため、施設選びの際、迷いやすい
◾️グループホーム
メリット
・認知症ケアを専門とする職員が常駐している
・なじみのある地域での生活を継続できる
デメリット
・看護師の配置義務がなく、医療的ケアを受けられない場合がある
・少人数の施設のため、入居者同士の相性が合わないと調整が難しい
介護付き有料老人ホームは、施設によって入居基準が異なるのに対し、グループホームは認知症ケアに特化している点を把握しておくとよいでしょう。

【入居基準】
◾️介護付き有料老人ホーム
・原則65歳以上
・自立〜要介護
※「介護専用型」「混合型」「自立型」の3種類があり、それぞれで入居基準が異なる。
◾️グループホーム
・医師から認知症の診断を受けている
・原則65歳以上
・要支援2もしくは要介護1以上
・施設と同じ市区町村に住居と住民票がある
【介護体制】
◾️介護付き有料老人ホーム
・24時間体制で介護サービスを受けられる
◾️グループホーム
・利用者に応じた介護サービスの提供
・認知症の進行を抑制するための機能訓練・生活支援
【医療サポート】
◾️介護付き有料老人ホーム
・看護師が常駐し、医療的ケアを提供
◾️グループホーム
・基本的な健康管理と見守り
【費用の目安】
◾️介護付き有料老人ホーム
・入居一時金:0~数億円
・月額費用:12~40万円
◾️グループホーム
・入居一時金:数万~20万円
・月額費用:15~20万円
【看取り】
◾️介護付き有料老人ホーム
・可能な施設が多い
◾️グループホーム
・施設により異なる
【入りやすさ】
◾️介護付き有料老人ホーム
・すぐ入居できる場合が多い
◾️グループホーム
・少人数のユニットケアである特性上、待機期間が生じやすい
【入居に向いている人】
◾️介護付き有料老人ホーム
・設備や職員体制が充実した施設に入居したい人
◾️グループホーム
・医療的ケアを必要としていない認知症の人
・住み慣れた地域での生活を継続したい人
監修:中谷ミホ
著者:小原 宏美
大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。
現在はフリーライターとして、介護や音楽などに関する記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)