「ケア活」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? ケアをするための準備のこと? それともケアの活動そのもののこと? MySCUEでは、“シニアケア・介護に備えるための活動”のことを、「ケア活」と定義しています。
たとえば、最近会っていない両親に電話をしてみること。実家の気になる段差をチェックしてみること。たまたま立ち寄った役所にあった介護保険のパンフレットを手にとってみること ――これらはすべて、「ケア活」の一歩なのです。
両親の老いや衰えを目の当たりにするのはちょっとつらい。ましてや、シニアケアや介護という言葉も身近には感じられないし、そこに入り込んでいる自分を想像するなんて難しい。そんな方が多いのではないでしょうか。両親など身近な高齢者と向き合うことは、自身の年齢を感じることでもあるからです。
しかし、 介護やシニアケアは、多くの場合、ある日突然やってきます。その時になって取り乱したり、あわてて良くない選択や行動をして自分の生活を乱したり台無しにしないよう、事前に準備や心構えをしておくこと。そのことこそが、将来の安心につながるのです。
ケア活は、決して大げさなものではありません。
親の健康状態や生活状況について、さりげなく話してみたり、覗いてみる。
親の趣味や聞いたことがなかった昔のことを聞き出して記録しておく。
一般的な高齢者の医療についての情報や介護保険の制度について少し調べておく。
日常の中の少しの時間を費やすことでできる、こうした行動の積み重ねが、いざという時の大きな支えになります。
MySCUEは、そんな「ケア活」をもっと身近なものにしていきたいと考えています。
「お父さんやお母さんのこと、そろそろ考えなきゃ…でも何から始めたらいいのか、どう切り出したらいいのかもわからない」
そんな思いを抱えている方、そしていずれ「ケアラー」となる方たちに向けて、シニアケアや介護の経験者や専門家から引き出した情報を整理し、これからの行動のヒントとなるものを発信していこうと考えています。
今、あなたができる「ケア活」とは何でしょうか?
MySCUEは、情報サイトやアプリなどオンラインによる情報提供だけでなく、店舗やイベント会場などのリアルなコミュニケーションの場において、さまざまなかたちであなたとの接点を提供してゆきたいと考えています。そこではぜひ、どんな小さなことでも調べてみる、話してみる、触ってみるなどの行動で「ケア活」の第一歩を踏み出してみてください。
さらに、MySCUEではケア活を支える心強い存在として、「ケア友(とも)」という新しいつながりの重要性もお伝えしていきます。
「ケア友」とは、「シニアケア・介護を通じてつながる仲間/友達」の略称です。ケア友を見つける、あるいは自分がだれかのケア友となるには、名前や顔を知らなくても構いません。共通の悩みや経験を持っているからこそ、気軽に話せる、情報を交換できる、つながり合える存在が「ケア友」なのです。
ご家族のシニアケアや介護に携わる多くの方が、相談相手がいないことで孤独や不安を感じています。もしかすると、あなたもその一人かもしれません。そんなときこそ、「ケア友」が頼りになります。MySCUEでは、オンライン、そしてリアルな場でも介護の経験者や、同じ悩みを持つ仲間たちと出会える機会を提供しています。
一人で抱え込まないこと、前向きに語り合えること、そして自分の経験を誰かにシェアすることが、あなた自身を助け、誰かの助けにもなる。
MySCUEを通じて「ケア活」を楽しみ、同時にあなたの「ケア友」を見つけませんか?
写真:ピクスタ、写真AC、freepik
著者:MySCUE編集部
MySCUE (マイスキュー)は、家族や親しい方のシニアケアや介護をするケアラーに役立つ情報を提供しています。シニアケアをスマートに。誰もが笑顔で歳を重ね長生きを喜べる国となることを願っています。