チャーハンやサラダの具などに幅広く使える煮豚。今回は、ご家庭にもよくある紅茶のティーバッグを使って、一味違った風味に仕上げます。たっぷりの野菜と一緒に、ふだんの食卓にはもちろん、来客時のおもてなしの一皿にもおすすめです。
今回使用するのは、脂身と赤身のバランスがよく、うま味もしっかり感じられる「豚肩ロース」。バラ肉のように脂っこ過ぎず、もも肉よりもコクがあり、食感も軟らかいという、バランスのとれた部位です。良質なたんぱく質を豊富に含み、筋力の維持や体力づくりに役立ちます。
また、豚肉には糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群も多く含まれており、日々の疲労回復にも効果が期待できます。
ゆで調理によって余分な脂が落ちるため、カロリーを抑えながらも、しっとりジューシーな食感に。紅茶で茹でることで、豚肉特有の臭いが和らぎ、香りよく上品な風味に仕上がります。
煮上がった豚肉は、食べやすい厚さにスライスして、きゅうりやさわやかな風味の青じそ、香り豊かな香菜(パクチー)と一緒にシャキシャキのサニーレタスで包んでいただきます。野菜と豚肉の風味や食感が重なり合い、噛むたびに満足感が広がる一品です。
また、野菜や煮豚は一口大に切って、サラダ仕立てにしても美味しくいただけます。ゆずこしょうポン酢にごま油を少し加えると、中華風ドレッシングに。ひと味違う楽しみ方ができます。
煮豚は作り置きしておけば、サラダやサンドイッチ、丼ものなど、さまざまな料理に活用できて便利です。ぜひご家庭で作ってみてください。
材料(2人分)
豚肩ロース肉(かたまり)……200g
※豚肉は形よく煮上がるネット付きがおすすめ。
紅茶ティーバッグ……2個
サニーレタス……大2枚
きゅうり……1/2本
青じそ……4枚
香菜(パクチー)……4本
塩……小さじ1
ゆずこしょうポン酢
ポン酢しょうゆ……大さじ3
水……大さじ1
ゆずこしょう……小さじ1/3
白いりごま……小さじ1/2
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
エネルギー226kcal
塩分 1.7g
料理撮影:貝塚 純一
レシピ開発・調理:伊藤 晶子
著者:伊藤 晶子(いとう・あきこ)
料理研究家・管理栄養士
料理教室FRASCO 主宰(福島県いわき市)
女子栄養短期大学を卒業後、料理研究家アシスタント、料理教室スタッフなど様々な食の
現場を経て、2009年に独立。『栄養と料理』『レタスクラブ』『お料理家計簿』(講談社)などの料理雑誌でのレシピ提案や、料理教室講師、イベント運営、企業のレシピ開発、料理番組の裏方など、多岐にわたって活躍。2020年末にいわきへUターンし、現在は料理教室運営を軸に、東京へも出向き、食の仕事に携わる。確かな調理技術をもとに、作りやすさと美味しさを兼ね備えた、食べて笑顔になる料理を提案し続けている。『フィスラーの料理教室』(KADOKAWA)、『ラプンツェルと学ぶ 料理の基本(料理担当)』(KADOKAWA)、『おいしすぎる糖質オフカレー』(KADOKAWA)、『幼児から小学生まで 食物アレルギー栄養しっかりごはん(料理担当)』(女子栄養大学出版部)など著書多数。