「モルック」は、フィンランド発祥の木製ピンを使ったニュースポーツ。性別・年齢・体力・障害の有無を問わず、子どもからシニアまで誰もが同じルールで楽しめるスポーツとして、日本全国で人気が急速に高まっています。モルックがシニアにおすすめできる理由や健康効果など、モルックの魅力をわかりやすく解説しますので、ぜひ子どもからシニアまで親子三代で体験してみてくださいね。

1. シニアの健康維持に「モルック」をすすめる3つの理由

モルック

モルックは、年齢や体力、障害の有無にかかわらず、どんな人でも一緒に楽しめるスポーツです。特に、新しい趣味を探しているシニア世代にとって、うれしいメリットがたくさんあります。

理由1:激しい運動不要!体力に自信がなくても気軽に始められる
モルックは1996年にフィンランドで生まれたスポーツです。フィンランドでは、夏の間、森や湖畔のコテージで過ごす人が多く、夕方、サウナを温めている間にビールを飲みながらモルックをするのがフィンランド流の楽しみ方。

その楽しみ方が示す通り、モルックには強い筋力は必要でなく、運動量も無理なく楽しめる程度です。そのため、激しい運動が苦手な人でも気軽に始めることができるのが大きな魅力です。年齢や健康状態を気にせず、体力に自信がないシニアの方でも、無理なく健康づくりに取り組めます。

理由2:認知機能の維持・向上に役立つ「戦略ゲーム」の側面
モルックは、単なる体力勝負ではなく、戦略を立てる面白さが奥深いスポーツです。どのピン(スキットル)を狙うか、次の相手が投げにくくなるようにどこへ飛ばすかなど、常に頭を使う必要があります。この戦略的な要素が、認知機能の維持や向上にも役立つ可能性があるのです。

理由3:世代を超えた交流を可能にする「コミュニティースポーツ」
モルックは、子どもからシニアまで、世代を超えた交流ができる「コミュニティースポーツ」として知られています。チーム内で戦略を話し合ったり、プレー後に技術を語り合ったりすることで、自然と交流が深まります。地域や家族内での孤立を防ぎ、社会的なつながりを提供してくれる点も、シニアの心と体の健康に貢献する重要な理由です。

2. 誰でもすぐ楽しめる!モルックの基本ルールと面白さ

モルック

モルックは、フィンランドの伝統的なゲームを元に1996年に開発されました。木の棒を投げて木のピンに当てるという点で、ボウリングにも似たスポーツです。

・道具とコートの準備
モルックで使用する道具は主に以下の三つです。

モルック:
投げる木の棒(基本は下手投げ)。
スキットル:1から12の数字が記された木製のピン。
モルッカーリ:モルックを投げる位置を示す器具。

ゲームを始める際、モルッカーリから3~4m離れたところにスキットルを特定の順番で並べます。モルックを投げる距離は、激しい運動を必要とせず、シニアにも取り組みやすい特徴の一つです。

・基本的な遊び方と得点方法
モルックは2チーム以上で対戦し、チームのメンバーが順番にモルックを投げてスキットルを倒します。倒れたスキットルに応じて点数を加算していき、相手チームの得点にも注意しつつ、50点を超えないように注意しながら、先にぴったり50点に到達したチームが勝利です。シニアの場合、無理のないよう少人数制で楽しむことも可能です。

得点の計算方法は、倒れたスキットルの本数によって異なります。


モルックの得点方法
倒れた本数 
■1本だけ
得点方法:倒れたスキットルに書かれている数字がそのまま点数。
例:「12」のスキットルが1本倒れたら12点。
■複数本
得点方法:倒れたスキットルの本数がそのまま得点。
例:3本倒れたら、スキットルの数字にかかわらず3点。 

・勝敗を決めるための重要なルール
ゲームの面白さと奥深さを高めているのが、以下の特別なルールです。

スキットルの再配置:倒されたスキットルは、倒れたその地点で再び立てられます。これにより、ゲームが進むにつれてスキットルが広がり、狙うのが難しくなったり、簡単になったりする戦略性が生まれます。

50点を超えた場合:もし50点を超えた場合、ペナルティとして25点に減点され、ゲームは継続されます。「ぴったり50点」を狙う緊張感が、終盤の醍醐味です。

失投による失格:チーム内で3回連続スキットルを倒すことができなかった場合(失投)は失格となります。

3. 初めてでも安心!モルックの投げ方

モルック

モルックは、特別な施設を必要とせず、公園や広場、時には家庭の庭先でも手軽に楽しむことができます。また、車いすなど座った状態からでも可能です。

モルックは下手投げで行うのが基本です。まず、モルックの重心が安定するように握り、ご自身が狙いを定めやすいフォームを見つけましょう。次に、倒したいスキットルを狙い、数回素振りをしてスキットルを倒すイメージを固めます。投げるときは、腕の力だけでなく、体全体を使って狙いを定めることが大切です。目標のスキットル周辺に障害がない場合は、緩やかな放物線状の軌道で投げる基本フォームが最も適しています。

最初は無理せず、基本の下手投げでスキットルを倒すことを楽しみましょう。慣れてきたら、特定のスキットルを狙う「裏投げ」や「縦投げ」といった上級テクニックに挑戦すると、さらに面白くなります。

4. 楽しみながら健康に!モルックがもたらす意外な効果

モルック

モルックは、シニア層にとって身体的、精神的、社会的な健康に多角的に貢献する優れたスポーツです。

身体面:身体のバランス維持と軽度な筋力トレーニング
モルックは激しい運動を伴わないため、心臓や関節への負担が少なく、気軽に健康づくりができます。この「負担が少ない」というのは大きなメリットです。投げるときには、モルックの重心を安定させ、狙いを定めて腕を振る動作が必要です。この一連の動作が、身体のバランス感覚や柔軟性の維持、そして軽度な筋力(特に体幹や腕)トレーニングに役立ちます。また、倒れたスキットルの場所まで移動し、スキットルを立て直すという動きは、日常生活に必要な歩行や立ち座りの動作の訓練にもなります。

メンタル面:戦略性と達成感で「気持ちが若返る」
モルックは、戦略を練る過程が認知機能のトレーニングになります。点数を計算しながら、いかに相手より早く50点ぴったりに到達できるかを考えて実践する過程は、集中力や計算能力の向上に役立ちます。さらに、最後の1投で50点ぴったりを決めたときの爽快感は最高であり、この達成感が自己肯定感を高めます。

交流面:世代を超えた絆を深める
モルックは、多世代交流の促進に貢献します。年齢や運動神経にかかわらず、誰もが同じフィールドで一緒に楽しめるため、家族内での絆を深めたり、地域での新しい仲間づくりに役立つことが期待されます。また、コミュニティーの活性化にもつながります。プレー後には、対戦相手と戦略について意見交換ができるため、勝敗にかかわらず楽しめ、大会参加を通じて、新たな交流の輪も広がります。

5. 「親子三代で楽しめる」体験者のリアルな声

モルック

モルックは、地域社会での生きがいや、世代を超えた交流の場を提供しています。実際に楽しんでいる方々の声をご紹介しましょう。

60歳男性の声
「モルックは本当に簡単にできて、無理なく健康づくりになります。それに、子どもや孫世代の人たちとも一緒に楽しめるのが最高! 気持ちが若返ります!」
88歳のお父様と一緒に大会に参加するなど、体力差を気にせず三世代で楽しめる貴重なスポーツを通じて、家族の絆を深めています。

49歳男性の声
「モルックは、たとえ試合に負けても楽しめるのが魅力です。プレー後、対戦相手と『あそこは、こう倒してもよかったね』とコミュニケーションをとりながらスキットルの倒し方を追求するのが面白いですね」
単に勝敗だけでなく、ゲームを通じた戦略や技術の探求が、プレーヤー同志の結びつきを強くしていることを示しています。

日本モルック協会広報部の益邑沙季さんは、「モルックの魅力は、全国に仲間がいること。各地の大会に参加して、現地のモルック仲間と地元の料理を食べながら、モルックの話題で盛り上がるのも楽しみの一つです。各地で体験会が開催されているので、気になる人は、日本モルック協会のホームページを確認してみてください」と話します。

6. 今日からスタート!モルックを始めるには?

モルック

モルックは、年齢や運動能力にかかわらず、誰でも気軽に始めることができます。もしモルックに興味を持ったら、まずは日本モルック協会のホームページで情報収集をしたり、各地で開催されている体験会や練習会を探してみたりすることをおすすめします。地域に密着した活動を行っている団体を見つけられれば、身近な場でモルックを体験できるでしょう。

モルックは、体力的な負担が少なく、頭を使い、世代や背景を超えて交流できる機会を提供します。ご家族や地域の方々と一緒に楽しみながら、健康維持と生きがいづくりができる「モルック」を、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。


監修:一般社団法人 日本モルック協会


一般社団法人 日本モルック協会…フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を日本で普及・振興するために設立された日本の競技団体。子どもから高齢者まで、障害の有無や運動経験にかかわらず誰もが同じフィールドで楽しめるユニバーサルスポーツとして全国に広げることを理念とし、全国各地の登録団体と連携して体験会や大会を開催しつつ、世界大会への日本代表派遣や日本開催のサポートなどを通じて、地域の健康づくりと多世代交流、そして国際的なつながりの創出に取り組んでいる。


構成:研友企画出版



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著者:MySCUE編集部

MySCUE (マイスキュー)は、家族や親しい方のシニアケアや介護をするケアラーに役立つ情報を提供しています。シニアケアをスマートに。誰もが笑顔で歳を重ね長生きを喜べる国となることを願っています。

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