クッパは、韓国で昔から食べられている伝統料理で、「スープごはん」を意味します。日本でいうお茶漬けや雑炊にあたり、具材を切って煮込むだけの簡単レシピ。ごはんも一緒にとれるので満腹感も得られます。キムチを加えたピリッとうま辛なクッパで、スタミナチャージしませんか?
体がだるい、重いと感じるときに、積極的にとりたい栄養素がビタミンB1とアリシンです。豚肉に豊富に含まれるビタミンB1には疲労回復効果があり、にらやにんにくに含まれるアリシンはその吸収を高める働きがあります。
“元気アップ”には、即効性のエネルギー源となる糖質も必ずとりましょう。ビタミンB1には、糖質がエネルギーを変わるのを助ける相乗効果もあります。
さらにキムチを加えることで、腸内環境を整える乳酸菌や、代謝を促進して体調を整えるビタミンB群も一緒にとれるため、栄養バランスがぐんとアップします。
手に入りやすい食材、どこのご家庭にもある調味料で、本格的な味を簡単に再現できます。ぜひ、ご自宅で韓国料理を楽しんでみてください。
材料(2人分)
豚もも肉(薄切り)……100g
ヤングコーン……4本
にら……40g
にんにく……1かけ
白菜キムチ……80g
卵……1個
A
水……500mL
鶏がらスープの素(顆粒)……小さじ1
B
しょうゆ……大さじ1/2
ごま油……小さじ1
ごはん……300g
白ごま……小さじ1/2
一味唐辛子……少々
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。
エネルギー 406kcal
塩分 2.7g
料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:松尾みゆき
①豚肉は2㎝幅に切る。ヤングコーンは斜め切り、にらは1㎝幅に切り、にんにくは薄切り、キムチはひと口大に切る。
②鍋にAとにんにくを入れて熱し、煮立ったら豚肉、ヤングコーン、キムチを加える。再び煮立ったらアクをとり、溶いた卵を回し入れてゆっくり混ぜる。
③にらを加えてさっと煮たら、Bを加えて混ぜる。
④器にごはんを盛り、③をかける。ごまをふり、好みで一味唐辛子をふる。
シニアのためのひと工夫:
豚もも肉は豚赤身ひき肉に代えると、より食べやすくなります。
著者:松尾みゆき
健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。