シニアケアの場面で、冬季の大きな心配事となるヒートショック。そのリスクに対して大きな備えとなる専用のアイテム、健康・福祉のサポートギア「グルス」の「ヒートショックセンサー」を紹介します。
気温の変化によって血圧が変動することにより体に負担がかかり、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞といった心臓や血管の疾患が引き起こされることにつながるのがヒートショックです。とりわけ入浴時に発生することが多く、中でも高齢者の死亡者数は、厚生労働省人口動態統計(令和3年)(※1)によると1年間で4,750人となっており、交通事故死亡者数2,150人の約2倍におよぶ数字となっています。
※1政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」(令和4年4月)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html#firsrSection
ヒートショックが発生する最大の原因といわれているのが、居間などと脱衣所、浴室など、移動した場所における温度差です。暖房の効いたリビングから脱衣所に移動して服を脱いだ際に血圧が上昇し、冷えた浴室へ入るとさらに血圧は上昇しますが、温かい浴槽に浸かると血圧は急降下。この激しい変動が一時的な意識障害をもたらしたり、心臓や血管へ大きな負担を与えたりするため、高齢者や高血圧、不整脈の人は特に注意が必要なのです。
「ヒートショックセンサー」は、脱衣所と浴室間の温度をリアルタイムで計測し、大きな画面にその数値をわかりやすく表示します。そのため、温度が低すぎる場合には事前に温めておくなど、ヒートショックを未然に防ぐ対処がとりやすくなるのです。
「ヒートショックセンサー」の大きな特徴となるのが、ヒートショックが発生しやすい条件になった場合の警告機能です。
脱衣所と浴室間の寒暖差が10℃以上ある場合、または脱衣所か浴室いずれかの温度が9.9℃以下の場合にビープ音・LEDランプの光・液晶表示によってアラートを発生させます。視覚、聴覚と複数の感覚に向けて訴えかける仕組みで見落としが防げるように工夫がなされています。
高さ125mm×幅60mm×奥行19mmとコンパクトなサイズでありながら、大きな液晶画面が備わっており、見やすさは確保されています。
設置方法も「スタンドで自立」「フック穴で壁掛け」「マグネットで貼り付け」と、3通りから選べ、ふだん浴室や脱衣場を使う際に邪魔にならず、便利な時計機能も付いています。
初期設定を済ませたら、あとはセンサー任せで機能するため、電子機器に苦手意識をもつ人にも扱いやすいのが魅力。使ってほしいのが離れて暮らす高齢の家族の場合でも、不安なく導入できるではないでしょうか。
※「ヒートショックセンサー」公式HP: https://www.grus.tokyo/product/detail.php?pid=6
著者:MySCUE編集部
MySCUE (マイスキュー)は、家族や親しい方のシニアケアや介護をするケアラーに役立つ情報を提供しています。シニアケアをスマートに。誰もが笑顔で歳を重ね長生きを喜べる国となることを願っています。