自宅で過ごす時間を利用して、シニアとケアラーでおやつ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回はシニアがおやつ作りをするメリットと、簡単で美味しいおやつレシピ4選をご紹介します。
シニアのおやつ作りには以下のような効果が期待できます。
1.脳の活性化が期待できる
2.ケアラーとの自然な会話が生まれて 楽しい時間を過ごせる
3.自分で作ることで食欲が湧き、必要な栄養や水分を補える
1については、以下のような特徴があることから頭の体操になり、脳の活性化につながると考えられています。
・材料を捏ねたり形を作ったりと、指先を使う動作が多い
・1つひとつの工程を順序だてて行う必要がある
・生地を焼いている間に後片付けをするなど、同時に複数の作業を行う場合がある
また、2については、「どう盛り付ける?」「美味しくできたね」などと、作業や味見をしながらの話も弾んで、充実感を得られることが背景にあります。
また、適量のおやつはシニアにとって貴重な栄養源であり、ゼリーやようかんなどからは水分も摂取できます。食が細くなりがちなシニアも、自分で作ることで食欲が湧き、食べる量が増えるケースもあるため、3のメリットも期待できます。
材料がシンプルかつケーキ型も不要なので、ちょっと小腹が空いたときに手軽に作れます。
■材料(1人分)
・バナナ…1本
・卵…1個
・砂糖…大さじ2
・きな粉…大さじ1
・ココア…大さじ1
・粉砂糖…少量(あれば)
■作り方
1.マグカップや耐熱皿にバナナを入れて、フォークで潰す。
2.①に卵・砂糖・きな粉・ココアを加えて混ぜる。
3.②にラップをかけて、レンジで3分加熱する。
4.器に盛りつけて、粉砂糖があれば振りかける。
このレシピは「レシピサイトNadia」のレシピを参考にしています。詳しい作り方は下のレシピカードをご覧ください。
ゆであずき缶を使うと、簡単におしるこが作れます。
おもちの飲み込みに不安があるシニアの場合、小さく切って入れるか、白玉を作って入れると食べやすくなります。シニアが食べ終わるまで、必ずケアラーがそばで見守りましょう。
■材料(2人分)
・切りもち…2枚
・ゆであずき缶詰…1缶
・水…300ml
・塩…少々
■作り方
1.切り餅は食べやすい大きさに切り、オーブントースターかグリルで焼いておく。
2.ゆであずき缶詰の半量をザルでこして、なめらかにする。
3.鍋に残りのゆであずき缶半量と②のあずき、水を入れて煮立て、仕上げに塩を入れる。
4.器に③を盛り、切りもちを入れる。
このレシピは「レシピサイトNadia」のレシピを参考にしています。詳しい作り方は下のレシピカードをご覧ください。
オーブンで生地を焼くと柚子の香りが漂って、五感を刺激してくれるレシピです。バターではなく生クリームを使用することで、しっとりした生地に仕上がり、シニアも食べやすくなります。
■材料(10×7×3cmのパウンドケーキ型3個分)
・ホットケーキミックス…150g
・卵…1個
・砂糖…大さじ2
・生クリーム…100ml
(A)柚子の絞り汁…大さじ1
(A)ゆずの皮のすりおろし…1個分(黄色の部分のみ)
■作り方
1.ボウルに卵・砂糖・生クリームを入れてよく混ぜる。
2.①にホットケーキミックスを加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
3.②に(A)を加えて混ぜる。
4.③を型に流し込み、170℃に余熱したオーブンで20分焼く。
このレシピは「レシピサイトNadia」のレシピを参考にしています。詳しい作り方は下のレシピカードをご覧ください。
簡単に2層の寒天が作れる、目にも美味しいレシピです。りんごジュースとりんごのみの優しい甘さなので、甘みを足したい方はお好みで砂糖やはちみつを追加してください。
■材料(8㎝×12㎝のタッパー3つ分)
・りんご…½個
(A)りんごジュース…200ml
(A)レモン汁…大さじ1
(A)粉寒天…2g
(B)りんごジュース…300ml(澄んだ色のもの)
(B)粉寒天…2g
■作り方
1.りんごはきれいに洗ってヘタを取り、皮ごと擦りおろす。
2.鍋に①と(A)を入れて混ぜ、火にかける。
3.②が沸騰して1〜2分煮たら水で濡らしたタッパーに流し入れ、バットなどを使って斜めになるようにして冷やし固める。
4.鍋に(B)を入れてよく混ぜ、火にかける。
5.④が沸騰して1〜2分煮たら、固まった③の上に流し入れて冷やし固める。
このレシピは「レシピサイトNadia」のレシピを参考にしています。
詳しい作り方は下のレシピカードをご覧ください。
シニアとのおやつ作りを楽しい時間にするために、以下の2点に配慮しましょう。
■硬いもの、パサつくものは安全に食べられる工夫をする
噛む力や飲み込む力が弱くなっているシニアにとって、硬いものやパサつく食べ物は誤嚥やむせ、窒息などの命にかかわる危険性もあります。
注意すべき食材とリスクの軽減策は以下となります。
・きな粉などの粉もの
直接振りかけずに生地に混ぜ込んだり、水で練ってしっとりさせたりする
・硬い野菜や果物
軟らかくなるまで煮込むか、レンジで加熱する
料理が得意な方であれば、直接聞いてみてアイデアをもらい、会話を広げるのもよいでしょう。
■作業中は安全面に十分配慮する
高齢者の場合、立った状態での作業が続くとふらついたり、ひじ掛けのない椅子に座って作業するとバランスを崩して転倒したりする恐れがあります。これらの事故を防ぐために、ひじ掛け付きの椅子に座って作業してもらうと安心です。
立って作業してもらう場合は、必ずケアラーがそばで見守り、すぐ後ろに椅子を置いておくと、疲れた時すぐに休憩できます。
火やオーブン、包丁を使う場合もケアラーと一緒に行い、包丁は前もって研いでおきましょう。
著者:小原 宏美
大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。
現在はフリーライターとして、介護や音楽などに関する記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)