シニア世代の親と行きたい旅をトラベルライターの間庭典子がご提案。この夏にぜひ訪れたいのが大河ドラマ『豊臣兄弟!』の舞台となる大阪城です。「Osaka Patina(パティーナ大阪)」では、施設の各所から絶景キャッスルビューを楽しめ、猛暑の時期でも快適な環境で歴史を感じるウェルビーイングな滞在ができます。

1. お出かけが難しくなる夏には、避暑感覚の滞在を

そろそろ夏休みの計画を立てたいこの時期ですが、その際気になるのが、耐えがたい真夏の猛暑。そんなハードな季節でも、観光気分や非日常を味わい、快適な環境で過ごせるのが「Osaka Patina」です。ホテルの各所から望めるのは大阪城のパノラマビュー。大阪城は太閤・豊臣秀吉とその弟・秀長の物語をベースとした大河ドラマ『豊臣兄弟!』の舞台にもなり、秀吉のつくった黄金の茶室の原寸大模型が復元されていることでも知られています。大河ドラマの世界の登場人物になった気分で、大阪城と向き合うのもいいですね。


Osaka Patina_1階のシグネチャーダイニング「P72」
1階のシグネチャーダイニング「P72」 テラスでのアフタヌーンティーやアペリティーボも心地よい



2025年春に開業した「Osaka Patina」は大阪城公園の目の前。1階のエントランスを通ると庭に面した心地いいテラス席のあるレストラン&カフェ「P72」が。1年を72に細分した七十二侯(*1)から着想を得た、旬の食材や発酵を活かしたメニューを提供し、ここで焼いたパンやケーキも販売していて話題に。天井に設えられた、再利用した木材で作られた約50mのインスタレーション彫刻など、サステナブルを可視化した空間となっています。

フロントのある20階へ進むと目の前に広がるのが、大阪城天守閣のパノラマビューです。ラウンジでウェルカムハーブティーをいただき、眺めを楽しみながら、チェックイン。このフロアには広いテラス席のあるバーやラウンジなどがあります。


*1 七十二候…1年を24に分けた「二十四節気」のをさらに初候・次候・末候の3つの約5日間に分けた、計72の季節のこと。古代中国で考案された、季節を表す方式。

2. 客室でも絶景をひとりじめし、贅沢なひとときを

221室ある客室に流れるテーマは「静寂という贅沢」。感覚を刺激するような黒や白などのシャープな色やとがった形が視界に入らないよう配慮され、自然を感じる素材やトーンに囲まれた心が落ち着く空間です。ぬくもりを感じる木材、手作業で仕上げられた漆喰、繊細な和紙、そして石の静けさなど、室内の意匠には日本の伝統工芸が息づいています。それらと窓の外の大阪城公園の緑の借景がなじみ、なんとも目に優しい色調です。サステナブルな思想とラグジュアリーが混ざり合い、まさに天空のサンクチュアリ。なかには茶室があるスイートも。

寝室や浴室などの石垣モチーフも印象的。ベッドサイドのレリーフは実際に大阪城の石垣に積まれた石と原寸大で、銃痕などもそのまま再現されています。素材はなんと和紙。近くで見ると、その風合いを感じます。客室内でも大阪城の存在を感じられる、学べるインテリアなのです。


Osaka Patinaの客室からのビュー
小上がりの畳スペースとテーブルを絶妙に組み合わせた窓際のリビング空間



私が滞在したのは一番スタンダードなデラックスルーム。一番狭いこのタイプでも50㎡以上の広さで、最大3名が宿泊できます。この客室にも、大阪城の天守閣のビューが広がるピクチャーウインドウがあり、大阪の中心にいることを実感。一番の特徴は窓際のリビングスペースです。片側は畳にそのまま寝そべられるような小上がり、もう片側はテーブルに椅子があり、和と洋のデザインが絶妙に組み合わさって、常に眺めを楽しめます。ゆったりとティータイムを楽しむのもいいですね。ラグジュアリーなホテルではもうおなじみになったシェーカーなどのバーツールも揃っているので、カクテルを作ってみるのも楽しそう。部屋で過ごすぞ、と決めて読書や手紙を書く、編み物に熱中するなど、インドアの趣味を持ち込むのもいいかもしれません。昼からゆったりとバスタイムを楽しむのもおすすめ。心を整え、静寂を楽しむ贅沢に目覚めましょう。


3. 食い倒れの浪速らしく、充実した食にも感動

特筆すべきは食の充実ぶり。しかも、美食体験だけでなく、学びや発見の機会も提供してくれます。たとえば前出のシグネチャーダイニング「P72」はサステナブルを考える場。茶葉やフルーツの皮など食品の端材をアップサイクルし、通常廃棄されるはずの食材を活用するアイデアを取り入れています。棚には保存食である各種ピクルスが並び、色鮮やか。敷地内の菜園で収穫されたフレッシュな野菜やハーブも活用されています。

フレンチやイタリアンが多い中、メインダイニングの「IÑAKI」ではスペイン、バスク地方のグリル料理を提供。シェアしやすいスタイルで、大阪城と街のスカイラインを望む個室もあり、家族そろっての会食にも最適です。

大阪の堺で生まれた千利休の影響も色濃く残り、茶道にも親しみがある風土の大阪。おなじくパノラマビューが楽しめる「にじり」では、アフタヌーンティーや朝の抹茶エクスペリエンスなど、お茶を楽しむプランが用意されています。茶葉の香りを試し、説明を聞きながら、お気に入りのお茶を選ぶのも豊かな時間。お茶文化の奥深さを知ることができます。

刀と炎の技で武将を称え、大阪の職人文化が息づく、鉄板焼レストラン「馬蘭」。太古の昔から戦国、江戸、文明開化の時代を経て、戦後の高度経済成長や70年代の万博などに至る大阪の歴史絵巻を描いた壁画も必見です。


Osaka Patinaの「ソナタバー & ラウンジ」
ヴィンテージスピーカーによる壁面アートが見事な「ソナタバー & ラウンジ」



平日は14時から、週末は12時からオープンしている「ソナタバー & ラウンジ」で過ごすのも一興。風を感じながらのテラス席、バーテンダーと交流できるカウンター席、オーディオを楽しむラウンジなど、スタイルもそれぞれです。17~19時のサンセットハッピーアワーではセレクトされたドリンクが1,500円、フードも全メニューが10%オフとなりお得です。印象的だったのは「EXPO’70コレクション」なる、オリジナルカクテル。リニアモーターカーやモダニズム建築のスカイライン、アポロ12号の月の石など、あの時代の革新的な技術や発明をモチーフにしたマティーニやハイボールに酔いしれましょう。

4. 視覚や聴覚、味覚も極め、五感で大阪の文化を吸収する

オリジナルカクテルでも、1970年の前大阪万博が裏テーマになっていたように、「Osaka Patina」では大阪の文化や産業をリスペクトした施設やアクティビティも展開されています。そのひとつが日本のオーディオ技術に注目し、良質な音響効果を極めたリスニングルーム by OJAS。朝の6時から10時30分までは16歳以上の宿泊ゲストにも開放され、「モーニングサウンドスケープ」という没入感あるオーディオシステムを体感できます。音のシャワーで朝から心を整え、瞑想をするのもいいかもしれません。

Osaka Patinaの朝食ブッフェの例
好きなだけ選べるメインとブッフェ、というシステムが理想的な、天空の朝ごはん



そして朝食も「Osaka Patina」ならでは。バスク料理を提供する「IÑAKI」が会場だけに、生ハムやパストラミやチーズのクオリティにはびっくり。思わずワインを注文したくなります。バスク風エッグベネディクトやフレンチトースト、アボカドトースト、卵料理などのメイン料理をいくつでも選べるシステム。だし茶漬けやラーメン、椎茸クリームのスープやとん平焼きオムレツなどもオーダーでき、わくわく。串揚げなど大阪ならではのメニューも並び、とにかく豪華なんです。ランチを兼ねるくらいの意気込みで挑みましょう。

5. アクティブに、ウェルビーイングに過ごす都会の「避暑」

屋外での観光が厳しいこれからの季節は、都会で「避暑」というのもトレンドとなりそう。避暑地まで行く交通費や移動時間のロスを考えると、かえってコストパフォーマンス、タイムパフォーマンスよく、快適に過ごせそうです。

しかも、アクティブに、ウェルビーイングにつながる施設も! ジムは24時間、プールやジャグジーは朝7時から夜10時まで利用できるので、適度な運動で体を整える「合宿」気分で滞在するのもいいかも。呼吸を意識し、身体の強張り・だるさをほぐすモーニングヨガやストレッチ、別料金で楽しめるエアリアルヨガやプールでのフローティングヨガなどのアクティビティが日替わりで開催されています。パーソナルトレーニングのセッションも30分から予約できますよ。


Osaka Patinaのフローティングヨガの様子
水上でバランスをとる「フローティングヨガ」など毎日様々なアクティビティを開催



ぜひ参加してほしいのが、毎週金曜日と土曜日の朝に開催されるウォーキングツアー「大阪城公園ディスカバリー」です。これは目の前の大阪城公園を歩き、天守閣まで登るコースを大阪城のトリビアを聞きながらガイドしてくれるツアー。もともとは大阪在住の外国人スタッフによるインバウンド向けですが、海外からの新たな視点や、日本史を学んだ自分たちも知らなかったうんちくなどを分かりやすく伝えてくれ、天守閣の前ではチェキで撮影など、ユニークなサービスもあり、交流も楽しめます。私が参加したツアーでは、アメリカのボストン出身というライアンさんが丁寧に解説してくれ、朝から和やかな時間を過ごせました。朝8時台ならば、混雑や暑さを避け、心地よくウォーキングできそうです。ホテルへと戻った際の1階ウェルカムデスクでのお茶のサービスもうれしいポイント。

各客室にもヨガマットが備えられているので、部屋で動画を見ながらエクササイズするのもおすすめ。もちろん、目の前には大阪城の風景! お部屋が贅沢なプライベートスタジオとなるのです。

6. あえて観光せず、館内周辺だけで過ごすエスケープの旅

せっかくラグジュアリーホテルに滞在しているのだから、館内の施設をフル活用しないともったいない……! そんな気分にもなる落ち着きの空間です。実際、部屋やテラスでビューを満喫、プールやジムに行き、グルメも堪能、朝は音楽を聴き、大阪城公園を散策……と、やることをリストにすると意外と大忙し。

森ノ宮駅や谷町四丁目駅から徒歩6分というロケーションは難波宮公園もあり、緑豊か。飛鳥奈良時代に造営された都、難波宮跡には商業施設「なノにわ」も2025年に開業。個性的なカフェやレストランなどの飲食店が並び、芝生が心地いい広場です。「パティーナ 大阪」と隣接しているので、気軽にお散歩できます。

この夏は「避暑地」として、ホテルにこもるのも賢い過ごし方です。2泊すると20%以上の割引となる「パティーナ エスケープ」というお得なプランも。避暑地に行く感覚で、大阪のど真ん中に滞在し、究極にラグジュアリーな夏休みを企画してはいかがでしょう。


Osaka Patinaのプール
 レストランやや客室からもちろん、プールやジャグジー、結婚式会場などからも大阪城を拝める





Osaka Patina(パティーナ大阪)公式

この記事の提供元
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著者:間庭典子(まにわのりこ)

中央線沿線の築30年以上の一軒家に後期高齢者の両親と同居する50代独身フリーランス女子。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)「mc Sister」編集者として勤務後、渡米。フリーライターとして独立し、女性誌など各メディアにNY情報を発信し、「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」(講談社)などを発行。2006年に帰国し、現在は日本を拠点に、旅、グルメ、インテリア、ウェルネスなど幅広いテーマの記事を各メディアへ発信。旅芸人並みのフットワークを売りとし、出張ついでに「研修旅行」と称したリサーチ取材や、さびれた沿線のローカル列車で進む各駅停車の旅を楽しむ。全国各地の肴を味わえる地元の居酒屋やスナックなどの名店を探すソロ活動も大好き。

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