介護は毎日のことなので、時間に追われていると自分のことにまで手が回らない!となるのはよくあるお話。一方で美肌の育成も一朝一夕というわけにはいかず、日々のお手入れがモノを言うのは間違いありません。多忙な毎日の中でも手軽にできることで美肌を育成につながれば、鏡を見るたびにちょっといい気分にもなりますよね。元議員である時短美容家の並木まきが、介護に忙しい人がホームケアで意識したい美肌育成の3原則を解説します。

1. 原則1:落とす

美肌育成の最大のポイントと言っても過言ではないのが「落とす」ケア。日々のやるべきことに追われていると、メイクはほとんどしないからクレンジングはテキトーに済ませてしまうという話も耳にしますが、しっかりメイクをしていない日にもクレンジングや洗顔は手を抜かない方が安心です。

メイクをしていなかった日でも皮脂汚れや環境による汚れなどは肌に付着するので、美肌育成にはこれらをしっかり落とすことが不可欠。

メイク落としを使う必要まではなくても、たっぷりの泡での丁寧な洗顔はマストです。汚れが溜まりやすいこめかみ周辺や鼻のまわりは、ベタつきやざらつきが洗顔で落とせるよう、優しく落としていきましょう。

2. 原則2:潤す

じっくりとスキンケアをするほど精神的にも時間的にも余裕がとれない日も多いのが、介護世代。そのため「保湿は化粧水をパパパッと塗るだけで終わりです」といった声も聞かれます。
けれど、肌荒れや肌不調の原因の多くはうるおい不足にあることを考えると、多忙な時にこそ最もおろそかにしたくないお手入れが、潤すケアです。

保湿のためのお手入れには、化粧水を使うのがベター。さっぱりタイプorしっとりタイプを、肌の状態に合わせて選ぶと、さらに満足度が高まります。「夏はさっぱりタイプ! 冬はしっとりタイプ!」と決めつけるのではなく、その日の肌状態によって使い分けをするのがおすすめです。表面上は肌にベタつきがあるように感じても実は乾燥肌になっていて、皮脂が過剰に分泌されていることもあるため、迷ったときにはまず「しっとり」タイプのものを使ってみると保湿のケアを強化できます。
原則2:潤す

3. 原則3:バリアする

美肌育成を阻む大きな要素として、肌への刺激や摩擦、紫外線によるダメージは侮れません。1回に受けるダメージはそれほど大きくなくても、毎日少しずつダメージが蓄積されていくうちに肌荒れや肌の不調を招く原因になっている場合も。ですので、日中の「バリアする」ケアは、 多忙なときでも省きたくない部分です。
 
具体的な方法としては、行動スタイルに応じたUV対策ができる日焼け止めをしっかり塗ることがとても大切。最近の日焼け止めは、紫外線だけでなく外的刺激からも肌を守る仕様になっているものが多いので、日焼け止めを丁寧に塗ることが肌をさまざまなものからバリアするケアにもつながります。

時間に追われていると日焼け止めを塗り直すタイミングがとれないという声も聞きますが、トイレに行ったタイミングなどに手軽に塗り直しができるスプレータイプの日焼け止めを持っていると、時間がないときでもケアがしやすいでしょう。
原則3:バリアする

4. さいごに

介護をしていると、自分のことは後回しになりがちです。けれど先になってから「あのときちゃんと肌のお手入れをしておけばよかった」と後悔するのは、できるだけ避けたいですよね。

時間をかけなくても、お話した3原則を守るだけで日々のスキンケアはブラッシュアップできるので、おろそかになっていたものがあれば 、今日からぜひ自分の肌のためにほんの少しだけ時間を使ってみてはいかがでしょうか? 毎日少しでも自分を慈しむ時間をもつことは、心の安定にもつながっていくはずです。
 
この記事の提供元
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著者:並木まき

東京生まれ。時短美容家。
市川市議会議員を28歳から2期8年務め、結婚を機に引退。「美人すぎる市議」として数々のメディアに出演。多忙でもできる美容法を研究し続け、少ない時間で最大の効果を生む「時短美容」のスペシャリストとしてコスメ開発やPRにも携わっている。フードアナリストやヨガインストラクターの資格を活かし、内側からの時短美容の研究も続けている。一般社団法人 時短美容協会理事長。

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