「眠らなければ……」と思うほど、かえって眠れなくなってしまう、ということもありますよね。そんなときは、脳をリラックスさせて安眠をもたらす具材を使ったレシピを作ってみましょう。八宝菜には「たくさん」という意味がありますが、今回は手軽に5つの食材を使った五宝菜を紹介します。

1. 5つでも充分!効率よく組み合わせた栄養素が安眠へ誘う〈五宝菜〉

トリプトファンは、脳内の神経伝達物質の材料になり、脳をリラックスさせる働きがあります。トリプトファンは鶏肉、卵、乳製品などに豊富に含まれ、セロトニン合成をサポートするビタミンB6と一緒にとることが大切です。

今回紹介する〈安眠五宝菜〉に入っている鶏もも肉にはグリシンとビタミンB6が、えびにはグリシンが、ブロッコリーにはビタミンB6が豊富に含まれます。グリシンは動物性たんぱく質に多く含まれる成分で、深部体温を低下させて睡眠へ誘う効果が期待できます。ビタミンB6は、魚類、肉類、豆類、いも類、野菜など幅広い食品に含まれます。

5つでも充分!効率よく組み合わせた栄養素が安眠へ誘う〈五宝菜〉

2. えびと鶏ももの〈安眠五宝菜〉|材料(2人分)

むきえび………大6尾
鶏もも肉………80g
にんじん………1/5本
しいたけ………2枚
ブロッコリー………1/3株
しょうが………1/2かけ
サラダ油………小さじ2
ごま油………小さじ1/2

A
水………150mL
酒………大さじ1
しょうゆ………大さじ1/2
鶏がらスープの素………小さじ1


水………大さじ1
片栗粉………小さじ2


*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。 
*野菜類は皮をむく、きのこ類は石づきを取るなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。


えびと鶏ももの「安眠五宝菜」
エネルギー 167kcal
塩分 1.6g




料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:松尾みゆき

3. 作り方

①えびは片栗粉(分量外)をもみ込み、洗って水けを拭く。鶏肉は小さめのひと口大に切
る。にんじんは短冊切り、しいたけは薄切り、ブロッコリーは小房に分け、しょうがはみじん切りにする。

②フライパンにサラダ油としょうがを入れて弱火で熱し、香りが出たら中火にして、えび、鶏肉、にんじんを炒める。肉の表面の色が変わったらAを加えて煮立たせ、しいたけとブロッコリーを加えて3分ほど煮る。

③混ぜたBを回し入れ、とろみをつける。仕上げにごま油を回し入れ、ひと混ぜする。


シニアのためのひと工夫:
シニア向けには、野菜は軟らかくなるまで煮ましょう。鶏もも肉や海老は小さいサイズにカットすると食べやすくなります。

この記事の提供元
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著者:松尾みゆき

健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。

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