「たくさんの野菜を使いたいけれど、何品も作るのは面倒……」そんな悩みも、カレーなら解決! 一皿で簡単にたっぷり野菜がとれます。なすのトロトロ感と豆のほくほく感が相性の良い「なすと赤いんげん豆のツナカレー」は、さまざまな食感が楽しめて食べ応えも十分。ポリフェノールたっぷりなので、老化防止や生活習慣病の予防などにも役立ちます。

1. 老化を予防するポリフェノール豊富で噛み応えも抜群な食材を組み合わせて

私たちの体は、酸素を使ってエネルギーをつくり出していますが、その過程で「活性酸素」という物質が同時に発生しています。活性酸素は細胞を酸化させ、ダメージを与えるため、老化やがん、生活習慣病などのリスクを高める一因とされています。活性酸素は特に年齢とともに増えやすくなるため、これを抑える「抗酸化作用」のある成分を意識的に摂取することが大切です。

今回はその抗酸化作用のある成分として注目されている「ポリフェノール」を豊富に含む、なすとレッドキドニービーンズを使います。ポリフェノールは、ほとんどの植物がもつ苦味や色素の成分です。なすやレッドキドニービーンズの紫色や赤色の色素にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンは強い抗酸化作用をもつだけでなく、疲れ目を改善する効果があるといわれています。

食材をたっぷり使った具だくさんのカレーなので、自然と嚙む回数を増やすことができ、お口の健康維持にもつながります。野菜・豆・ツナのそれぞれがもつ食感を楽しみながらお召し上がりください。

老化を予防するポリフェノール豊富で噛み応えも抜群な食材を組み合わせて

2. なすと赤いんげん豆のツナカレー|材料

材料(2人分) 
なす……1本
たまねぎ……1/4個
にんじん……1/3本
にんにく……1かけ
ツナ(水煮)……1缶(70g)

A
レッドキドニービーンズ(水煮)……50g
水……200mL

カレールウ……40g
ごはん……300g
バジル……5g
サラダ油……大さじ1

*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
*野菜類は皮をむくなどの下ごしらえをすませてからの手順を説明しています。

エネルギー 469kcal
塩分 2.3g



料理撮影:さくらい しょうこ
レシピ開発・調理:松尾みゆき

3. 作り方

①なすは1㎝ 厚さのいちょう切り、たまねぎ、にんじん、にんにくはみじん切りにする。

②フライパンにサラダ油とにんにくを入れて弱火で熱し、香りが出てきたら、なす、たまねぎ、にんじんを加えて5分ほど炒め、ツナ(缶汁ごと)とAを加え、煮立ったらいったん火を止め、カレールウを入れて溶かす。再び弱火で熱し、ちょうどよいとろみになるまで混ぜながら煮る。

③器にごはんを盛って②をかけ、好みでバジルを散らす。


シニアのためのひと工夫:
食感を軟らかくしたい場合は、カレールウを混ぜる前に好みの軟らかさになるまで煮ておくとよいでしょう。


この記事の提供元
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著者:松尾みゆき

健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活動中。簡単でわかりやすいヘルシーメニューやボリュームのある低カロリーメニュー、栄養バランスを考えた食事、減塩レシピ、生活習慣病の方向けの食事、子供が食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食、さわやかなスタイリングが得意。生活習慣病予備軍の方向けの特定保健指導も定期的に実施中。食品メーカーでメニュー開発をしていた経験を活かし、アドバイザーをしている企業も多数。

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