今年はゲレンデの当たり年! トラベルライターの間庭典子が先シーズン訪れたのは、極上のパウダースノーで世界各国からスキーヤーが集まるトマム。実はこのリゾート、スキーやスノボは苦手、という層にも夢のような雪景色やアクティビティを提供する、家族全員がはしゃげるスノーリゾートなのです。もちろん、シニア層との旅行には必要な安心感もあり!

1. ゲレンデ未体験者も盛り上がれるスキー天国、トマム

トマムのゲレンデといえば極上のパウダースノー! トマムの山岳ではマイナス10℃以下になる日も多く、雪質がドライで軽いのです。私が昨年訪れたのは3月末の春スキーの時期だったのですが、それでも雪質はさらさらで、転んだら起き上がるのに苦労するほど。上質の雪質とギアやウエアの進化のおかげで、久々のスキーでも、え? 私こんなに滑れた? となんだか腕前が格段にアップしたかのように錯覚しました(笑)。

そんな夢を見せてくれたのが「星野リゾート トマム」。ゲレンデが営業しているウィンターシーズンはさまざまなプランやアクティビティが充実し、スキーヤーやボーダーはもちろん、今までの人生ではゲレンデとはまったく縁のなかった、シニア層でも楽しめます。キッズのための施設やサービスもあり、スキー目的ではないゲストの楽しみも満載。家族3世代、4世代で訪れても楽しめるスノーリゾートなのです。

もちろん、本格的なスキーヤーは大満足。これはもはや壁!と驚愕する急斜面の上級者コースをひゅんひゅん滑るアスリートスキーヤーの姿は感動的。上級者限定開放エリアもあり、ヘルメットの着用やGPSアプリの登録などを条件に山の中を滑走する上級者限定解放エリアにも挑戦できるのです。

トマムのゲレンデの様子
写真上:初めてのゲレンデが快適であれば、スキー体験が怖くなくなり、冬が好きなりそう。

キッズにはスキー未体験の未就学児から競技を目指すアスリートまで、70ステップのレベルに分かれ、きめ細やかな指導を受けられる「雪ッズ70」がおすすめ。レベルごとにエリアを分け、初心者用のデビューパークではスノーエレベーターでらくらく斜面を登り、リフトの乗り降りの練習ができる設備で、楽しく安全なスキー体験になります。教室に参加している間、オトナは自分たちのチャレンジに集中できるというわけです。

2. まったくスキーやスノボをしないシニア層にも楽しめるゲレンデ

スキーやスノーボードはちょっと…としり込みしてしまうシニア層にとってもトマムのゲレンデは絶好の遊び場。というのもこのリゾート自体、スキーヤー以外の観光客が多く訪れているのです。台湾やタイ、ベトナムなど、なかなか雪が降らない気候の国からの観光客にとっては、一面の雪景色は非日常の世界。雪を一目見たい、雪山でロマンチックに過ごしたいという願いをかなえるプランも満載なのです。

トマムを象徴する「雲海テラス」は3月31日までのスキーシーズンの間は「霧氷テラス」に。霧氷(むひょうとは氷点下の環境で、空気中の水蒸気や霧が凍って樹木につく自然現象。山麓から雲海ゴンドラ1本でアクセスできるテラスからは真っ白に輝く木々や山脈の絶景を見渡せます。なんと愛犬とともにゴンドラに乗ることも可能。雲形の展望デッキ「Cloud Walk(クラウドウォーク)」や雲の中に座っているような高いカウンター「Cloud Bar(クラウドバー)」などの雪山さんぽも楽しめます。

トマム~霧氷テラス風景
写真上:雲の上を歩くような感覚の展望デッキ「Cloud Walk(クラウドウォーク)」はちょっとスリリング!

特設コースでのスノーモービルで雪原を駆け抜ける体験など、誰でも気軽に楽しめるウィンターシーズンのアクティビティも。キッズ用のスノーモービルもあるので、5歳以上なら自分で操縦することも可能なんです。みんなで乗れる安定感のあるラフティングボートや雪上でのバナナボートなどもさらさらスノーのトマムならでは。予約不要で年齢制限もない雪原ソリパークもありますよ。釣り好きならばワカサギ釣りなどの体験も。雪遊びを満喫しましょう。

3. 日が暮れると幻想的な氷の街、アイスヴィレッジが出現!

この時期ならではのトマムのお楽しみは、「氷のBar」や「氷の教会」、「氷のブティック」などが並ぶ「アイスヴィレッジ」。器まで氷でできた「氷のラーメン屋」や「氷のポスト」、「氷の郵便屋」などもあり、まさに凍てつく氷の世界。17時になるとオープンし、スケートリンクや氷のすべり台などで遊べます。継ぎ目のない一枚氷で造られたドームの「氷のホテル」は必見。天井や壁、ベッドをはじめとする家具にいたるまですべて氷でできた空間で、寒冷地仕様のシェラフを用意しているので、朝まで暖かく過ごせ、宿泊もできるのです。氷の露天風呂もあるのにはびっくり!

トマム~氷のBar
写真上:ウィンターシーズンに期間限定でオープンするアイスビレッジの氷のバー。なんともフォトジェニックな空間。

また私が訪れて楽しかったのが、ゲレンデの中腹にあり、スキーをつけたままアクセスできる「スキーインスキーアイスヴィレッジ」でした。日本初のスキーインスキーアウトができる「ホタルストリート」では、食事やショッピングを楽しめます。もちろんホテルからも回廊を歩いてアクセスできるので、お部屋内で休んでいる家族と待ち合わせをすることもできます。ラーメンやジンを楽しむ海鮮丼、北海道のワインをテイスティングできるワインショップもあるんです。スキーをはいたままワインで乾杯、なんてなかなか粋な体験でした。

4. 大人と子ども、それぞれのグルメ時間を提供するキッズサービスも

このリゾートは食の選択肢が幅広いのもうれしいポイント。レストランやカフェが約20店舗あり、スキー場でもグルメを満喫できるのです。夜も北海道の旬の食材を少しずつ味わえるブッフェなどのほかに、スープカレーやジンギスカンなどの北海道グルメも。気分に合わせて選べるのです。

リゾナーレトマム_OTTO_SETTE_TOMAMU_内観
写真上:リゾナーレトマムのメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」ではキッズサービスも充実。

中でも子連れ旅にうれしいサービスがあるのがイタリア料理をフルコースで提供する「OTTO SETTE TOMAMU」。小さな子どもと一緒じゃお洒落なレストランでのフルコースは難しいでしょ、と思うなかれ。2歳から6歳のお子さま連れの方が「OTTO SETTE  TOMAMU」で食事をする際、無料で食事付きの託児サービスが受けられるのです。OTTO  SETTE TOMAMUキッズサービスでは、同じく食材にこだわったキッズメニューを用意し、遊び場もあるキッズ用のエリアで食器やカトラリーの使い方を学びながら食事をします。大人と子どもの時間をそれぞれが楽しめ、子連れでもシニア層の親とのゆったりとした食事が可能になるのです。 

5. 3世代旅行におすすめ!別荘気分で楽しめるリゾナーレトマム

リゾート内にはいくつか宿泊施設があるけれど、3世代以上の家族旅行におすすめなのは全室100㎡以上のオールスイートのリゾナーレトマムです。「うつりゆく大自然にふれて、五感を解放する滞在型リゾート」がコンセプトだけに、四季折々の景色を楽しめる展望ジェットバスとプライベートサウナを完備したラグジュアリーなゲストルーム。雪山を一望できるジェットバスは格別です。リビングがゆったりとして、6名まで宿泊可能なファミリールームもあるので、家族全員で滞在できます。

リゾナーレトマム~展望ジェットバス
写真上:全室スイートのリゾナーレトマムの展望ジェットバス。目の前がゲレンデというロケーション。

寝るだけではなく、ゆったりとくつろぎ、語りあうためのゲストルームというのが親子旅向き。雲モチーフのインテリアの雲スイートルームや、北海道らしい壁画が楽しい部屋、愛犬と滞在できる部屋など、デザインも部屋のタイプも様々。1階には大きな暖炉のあるラウンジや、北海道の本をそろえたBooks&Cafe、子どもが遊べるキッズラウンジなど、館内でも楽しめる施設も。リゾートの高台にあり、やや中心エリアからは離れていますが、その分静か。また、バスが巡回しているのでアクセスには困りません。スキーのレンタルは館内ででき、そのままゲレンデに出られるスキーヤーズエントランスもあるので、ストレスもなしです。

6. リゾート内ですべてが完結するから、最大限にゲレンデを活用できる!

シニア世代の親や子どもとのスキー旅行は、リゾート内ですべてが完結できる方がラク。ゲレンデからのアクセスがいいホテル、その時の気分やお腹のすき具合にあわせて選べる食の選択肢の広さ、気軽にトライできるアクティビティなど、衣食「遊」がエリア内で充実している方が、時間も体力も限られているケアラー世代にとっては効率的ですよね。3ヶ月以上の子どもなら2時間単位から1日まで施設内のベビーシッターサービスがあるのも魅力。スキーも遊びも食事も、大人と子どもがそれぞれの時間を過ごせます。露天風呂やライブラリー、キッズルームなどあらゆる世代にとって居心地のいい施設も充実しています。

トマム~ミナミナビーチ
写真:室内、温水の全天候型のミナミナビーチ。1日で雪国と常夏を遊ぶ贅沢な施設。

驚きなのが冬のスキーリゾートでもビーチがあること! ミナミナビーチは室温30℃以上の温水プールで、国内では最大級のインドアウェーブビーチ。今が冬、ここがトマムであることが吹っ飛んでしまいそうな巨大な波のプールで、常夏の国にいるような気がします。スキーに飽きたらプールでぷかぷか、なんてかなり贅沢な休日ですよね。

さまざまな「初めて」を体験できそうで、わくわくとした時間も、ちょっとおめかししたくなる空間も同時に味わえ、家族全員がはしゃげる旅に。思い出作りにはぴったりなスキーリゾートなんです。この冬は親子3世代でゲレンデにGO!


星野リゾート トマム公式HP

この記事の提供元
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著者:間庭典子(まにわのりこ)

中央線沿線の築30年以上の一軒家に後期高齢者の両親と同居する50代独身フリーランス女子。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)「mc Sister」編集者として勤務後、渡米。フリーライターとして独立し、女性誌など各メディアにNY情報を発信し、「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」(講談社)などを発行。2006年に帰国し、現在は日本を拠点に、旅、グルメ、インテリア、ウェルネスなど幅広いテーマの記事を各メディアへ発信。旅芸人並みのフットワークを売りとし、出張ついでに「研修旅行」と称したリサーチ取材や、さびれた沿線のローカル列車で進む各駅停車の旅を楽しむ。全国各地の肴を味わえる地元の居酒屋やスナックなどの名店を探すソロ活動も大好き。

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