安価でヘルシーな「鶏むね肉」は毎日の食卓の強い味方ですが、その一方、「パサつきやすい」という理由から、使いにくいと感じている人も多いかもしれません。今回は電子レンジの加熱方法を工夫するだけで、驚くほどしっとりジューシーに仕上がる、基本の作りおきレシピをご紹介します。
鶏むね肉は、高たんぱく・低エネルギーな食材の代表格です。さらに注目したいのが、鶏むね肉に豊富に含まれる「イミダゾールジペプチド」という成分。この成分には疲労回復効果が期待されており、日々の疲れを癒やし、元気を保つサポートをしてくれるといわれています。
パサつきやすい鶏むね肉をしっとり仕上げるポイントは、加熱方法にあります。鶏肉の厚みを均一にして600Wで一度加熱した後、火力を200Wの低出力に切り替えてじっくり火を通します。こうすることで、加熱オーバーになりにくく、肉が硬くなるのを防ぐことができます。
さらに大切なのが「蒸し汁ごと保存する」こと。うま味が溶け出した蒸し汁に浸した状態で保存することで、時間が経ってもしっとりとした食感を保てます。
火を使わず、電子レンジだけで調理できるお手軽さ。作りおきしておけば、忙しい日でも手軽に良質なたんぱく質を摂ることができ、毎日の食事づくりがぐっと楽になります。
鶏むね肉(皮なし)……2枚(400g)
しょうが(薄切り)……1/2かけ分
A
塩……小さじ1/3
こしょう……少々
酒……大さじ2
黒酢または酢……大さじ1
*料理のエネルギー・ 塩分は全量分です。
エネルギー 489 kcal(全量)
塩分 2.3g(全量)
保存期間:冷蔵で4〜5日間
①鶏肉の厚みのある部分に切り目を入れて開き、厚みを均一にする。
②耐熱容器に2枚並べてAを順にからめ、しょうがをのせ、ラップをふんわりかける。電子レンジ(600W)で4分加熱し、上下を返して再びラップをし、電子レンジ(200W)で6〜8分加熱し、中まで火を通す。
③そのまま冷まし、しょうがを除いて蒸し汁ごと密閉容器に入れ、ラップを密着させて保存する。

エネルギー 212kcal
塩分 1.5g
*料理のエネルギー・ 塩分は1人分です。
材料と作り方(2人分)
①【基本の作りおき】レンジ蒸しチキン1枚(200g)は汁けをきり、粗く裂く。
②きゅうり2本はたたいて割り、食べやすく切って①とともに器に盛る。
③おろしにんにく・ラー油各少々、トウバンジャン小さじ1/4、白練りごま大さじ1/2、しょうゆ・砂糖各小さじ2、ごま油小さじ1、あれば粉山椒少々を混ぜ合わせ、②にかけて香菜(パクチー)適量を添える。
シニアのためのひと工夫:きゅうりは細めのせん切りにしたり、ゆでた青菜を細かく刻んで添えてもよいでしょう。お好みで、ラー油、トウバンジャンは加えなくてもよいです。
著者:今泉久美(いまいずみ・くみ)
女子栄養大学栄養学部卒業後、食品会社勤務やテレビ番組のアシスタントなどを経て独立。現在は女子栄養大学栄養クリニック特別講師として、料理指導や生活習慣病予防を意識した献立提案に携わるほか、シニア向けの作りおきや減塩・ヘルシーダイエットなどをテーマに雑誌、新聞、テレビ、講習会で広くレシピを発信している。野菜をたっぷり使い、覚えやすい調味料の分量でおいしく仕上げる「簡単で続けやすい家庭料理」が持ち味で、『栄養士が食べている作りおき献立』『いくつになっても骨は育つ』(ともに文化出版局刊)など著書も多数。
http://www.imaizumi-kumi.net/